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エアアジア・ジャパン、新CEOに小田切氏-販路の拡充めざす

  • 2012年12月17日

(左から)JW会長の岩片和行氏、代表取締役兼CEO兼安全統括管理者の小田切義憲氏  エアアジア・ジャパン(JW)は12月17日の臨時取締役会で、代表取締役兼CEOに前取締役兼オペレーション部門統括責任者兼安全統括管理者の小田切義憲氏が就任することを決定した。前任の岩片和行氏は取締役でない会長に就任。取締役総数は10名から7名に減らす。

 同日開催した記者会見で、岩片氏は「今は社内に停滞感がある。世代交代を早めに実施し、新年早々新体制でスタートするためにも、この時期の変更は最適」と述べた。取締役総数を減らすことで意思決定の迅速化をはかるとともに、会長職を新設することで、役割分担の明確化もめざす。今後は会長として、政府や地元の人々との交渉、営業上のトップセールスなど対外的な業務を担当し、小田切氏をサポートしていく考えだ。

 JWによると、ロードファクターは8月から11月の4ヶ月平均で65.4%。シーズナリティによる需要減はあるものの、年間平均目標の80%は下回っている。岩片氏は今回の変更で「状況を打開して次の成長、回復に向けていく」と意欲を示した。

 また、CEOに就任した小田切氏は「お客様に(LCCが)定着するにはこれかがら正念場」と意気込みを述べた。JWのかかえる課題として「販売の仕組みが他社に比べて遅れている」点をあげ、ウェブサイトの利便性の向上をはかるため、システムの改善をおこなっていくと説明。支払方法についても多様化する考えで、クレジットカード決済以外の方法の導入を予定しているという。さらに、「ウェブでの直販では限界がある」との考えから、旅行会社経由の販売について、検討を進めると共に旅行会社に対する働きかけを進めていく。

 また、同氏は第2拠点として検討している中部空港については、2013年の中頃を目標に路線開設をめざしていく考えを示した。中部空港は2014年夏を目処にLCCターミナルの建設を予定しているといい、そのための要望を中部側に提出しているという。

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