2016年の航空旅客数、36億人に-11年比8億人増、中国など牽引
国際航空運送協会(IATA)はこのほど、2016年の航空旅客数を2011年比で8億2500万人増の36億人とする予測を発表した。内訳は国際線が3億3100万人、国内線が4億9400万人。期間中の伸び率は28.5%増で、2012年から2016年までの平均では5.3%増。
伸びを支えるのは経済成長が見込まれるアジア太平洋、ラテンアメリカ、中東で、特に中国路線は国際線で3400万人、国内線で1億5900万人、合計1億9300万人が増加する予想で、全体の伸びの4分の1を占める計算となる。また、アジア太平洋全体では3億8000万人増の予測だ。
国際線について見ると、2016年の旅客数が多い上位5市場は米国(2億2310万人、4210万人増)、英国(2億80万人、3280万人増)、ドイツ(1億7290万人、2820万人増)、スペイン(1億3460万人、2160万人増)、フランス(1億2310万人、2340万人増)。
一方、伸び率の高さでは中国が首位だが、以降はカザフスタン、ウズベキスタン、ウルグアイ、アゼルバイジャン、ウクライナ、カンボジア、チリ、パナマ、ロシアとなっており、CISや旧ソ連の国、ラテンアメリカ、アフリカの国が上位を占めている。
なお、国内線で最も高い伸びを示すのはカザフスタンで年平均22.5%増。次いでインドが13.1%増、中国が10.1%増などとなっている。国内線旅客数の上位は米国が1位で7億1020万人。2位以降は中国が4億1500万人、ブラジルが1億1890万人、インドが1億720万人、日本が9320万人と続いた。