韓国、厳選おすすめコースを韓流スターが紹介-循環バスも運行
2010年から2012年までを対象年度として「韓国訪問の年」を展開してきた韓国訪問の年委員会はこのほど、外国人旅行者向けに厳選おすすめコースとして「Must-See Routes」を選定した。コースは地域別16コースとテーマ別10コースで、ソウルや釜山以外の地方への需要分散化をめざす。
おすすめコースの需要喚起策として、韓流スターが各コースを体験しながら紹介する番組「TRUNQ(トランク)」を製作。チェリムさんやチャン・ヒョクさんらを起用した。12月末から日本や中国のBSチャンネルなどで放映していくほか、ウェブサイトでも閲覧可能とする予定。パンフレットなども用意していくという。
また、おすすめコースを中心として循環運行するバスツアー「K-シャトル」もすでに開始。これは、2泊3日の日程で韓国の西南部1コースと東南部2コースを巡るもので、いずれもソウル発着。西南部は扶余、全州、麗水、順天、釜山、東南部Aコースは釜山、慶州、安東、原州、江陵、平昌、同Bコースは平昌、江陵、原州、安東、慶州、釜山を経由する。
当初の設定本数は西南部コースで週4便、東南部コースはいずれも週1便だが、今後増やす計画もあるといい、欧州のユーロラインのような運行形態をめざす方針だ。
ツアーは3日間のバス利用券とホテル2泊、朝食2回、一部の観光地の入場料を組み込んでおり、料金は29万ウォン。コースの途中で自由下車することも可能で、バスのみの利用は16万ウォンで販売する。なお、救急処置の資格を持った通訳が乗車するという。
なお、日本では先ごろに大韓航空(KE)東京旅客支店と共催したセミナーで、韓国訪問の年委員会本部長のハン・ギョンア氏が発表。ハン氏によると、過去3年間にわたるこうした取り組みにより、当初目標としていた訪韓外国人旅行者数1000万人の目標を2012年に達成できる見込みで、政府からは2013年以降も同様の事業を継続するよう要請を受けているという。