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ハワイ、13年マーケティング方針決定、新教育プログラムも

  • 2012年11月20日

セミナー会場の様子 ハワイ州観光局(HTJ)は11月13日から16日にかけて東京、大阪、名古屋でセミナーとワークショップを開催し、2013年のマーケティング方針を発表した。2013年は10月に開催された日本ハワイ観光協議会(JHTC)での議論も踏まえ、2012年と同じく「ファーストタイマー」、「隣島」、MICEのうち「MCI(ミーティング、コンベンション、インセンティブ)」に注力していく。

 ファーストタイマーの囲い込みでは、「いつか行きたいハワイから、今行きたいハワイへ」をキーワードに、常に最新かつリアルなハワイの情報を伝えることで、抽象的なイメージから「今のハワイ」のイメージを打ち出す。また、ハワイでできること、得られる価値を明確に伝達することを重視するとともに、個人的に特別な日とハワイを結びつけ、記念日での訪問につなげていく方針だ。

 また、ファーストタイマー獲得の軸として地方からの需要喚起と若年層へのアプローチを重視。地方については、直行便の飛んでいる福岡、愛知、北海道について可処分所得や消費意欲、未婚率、ローカルメディアの状況、パスポート取得率などを考慮し、地域に根ざしたマーケティング活動をおこなっていく。例えば、30代の既婚率が76%と全国1位で男女ともに若いうちから結婚意識が高いという愛知では、ウェディング、ハネムーンでの需要喚起に取り組む方針。各地で地方発のFAMツアーや消費者向けのセミナーなども開催する予定だ。

 一方、若年層については、JHTCの会合でも議論されたエンターテイメント、スポーツなどイベントでの誘客や修学旅行のほか、Facebookなどソーシャルメディアやスマートフォン、YouTubeなども活用する。このほかアクティブシニアのファーストタイマーの取り込みもはかる。

 2つ目の柱である隣島については、6島すべてでブランディングを刷新。ハワイ島が「NATURE HAWAI‘I 自然の力を、わたしの力へ。」、カウアイ島が「CLASSIC HAWAI‘I はじめてなのに、どうして懐かしいのか。」、マウイ島が「PREMIUM HAWAI‘I 世界はこの島を、マジックアイランドと呼ぶ。」、モロカイ島が「PURE HAWAI‘I 手つかずの景色が、生きている。」、ラナイ島が「PRIVATE HAWAI‘I つくられていない、という上質。」、そしてオアフ島は「THE HAWAI‘I いつ来ても、かわらない。いつ来ても、あたらしい。」とした。また、各島からのセールスコールも引き続き実施する。

 MCIでは、若年層向けのイベントのほか、インセンティブに取り組む。すでに初のMICE用パンフレットを作成しており、ベニューガイドや各島でどのようなグループを誘致可能かといった情報を盛り込んだ。パンフレットは、通常の13年/14年版のトラベルプランナーや各島の地図、プロモーションビデオなどと同様、旅行業界向けサイトでオーダーできるようにしている。

 このほか、セールス活動では旅行会社の知識向上に焦点を当て、セミナーに注力。3月には各島の情報力強化を目的としたセミナーを東京、大阪、名古屋、福岡、札幌で実施する予定のほか、ハワイ会と共同で新入社員や新規担当者向けの基本セミナーも計画している。さらに、現地旅行業界関係者の知識向上にも取り組み、隣島へのFAMツアーなどを実施する。

 また、2012年12月には従来のスペシャリスト・プログラムを刷新して「アロハ・プログラム」を開始。新プログラムでは、旅行会社だけでなく消費者やハワイ関連のレストランなどの店舗も巻き込んでいく考えだ。