クロノス、自動発券システムを初導入、IT運賃も受付可能に
クロノス・インターナショナルは10月29日から、自動発券システム「Web Ticket」の提供を開始する。これは、旅行業基幹システムを開発、販売するミニマックスと共同開発したもの。PEX運賃に加え、IT運賃もインターネット環境があれば精算、自動発券が可能になる。クロノス・インターナショナルが自動発券システムを導入するのは今回が初めて。
自動発券が可能な運賃は、クロノス・インターナショナルが取り扱う航空会社約25社のうちの9割。エミレーツ航空(EK)などの中東系航空会社やスリランカ航空(UL)などはIT運賃の自動発券も可能だ。発券は営業時間内で対応するが、将来的には24時間365日の対応をめざしていく。
利用者は旅行会社専用の発券依頼ウェブサイトに、クロノス・インターナショナルが提供するIDとパスワードでログインし、発券手続きをおこなう。システムは請求書の自動発行と自動入金確認が可能であるため、発券までの手間と時間の短縮ができ、業務の効率化がはかれるという。
システムは登録日から即日利用可能で、ウェブサイトの利用料は無料。支払いは銀行振込やインターネットバンキングで受け付ける。まずはクロノス・インターナショナル経由の予約から自動発券に対応し、年末までには持ち込み発券にも対応していく予定だ。
同社ではシステムの導入により、オンライン旅行会社や業務渡航を取り扱う旅行会社、小規模の旅行会社などをターゲットに、2013年4月までに取引のある旅行会社数を現在の20%増に拡大したい考えだ。