台湾、12年の日本人客数135万人めざす-シニアや女性ターゲットに
台湾観光局と台湾観光協会は9月20日、約180名の観光関係業者が来日してのワークショップと、観光セミナーを開催した。台湾観光局副局長の張鍚聰氏は「今回の来日人数は過去最大規模。この規模にも、台湾がいかに日本市場を重視しているかが表れている。日台の友好関係は宝物」と述べ、定期路線の座席数増加や新規路線の開設、SNSなどを通じた交流振興への意欲を示した。2012年は訪台旅客数全体で660万人、日本人訪問者数135万人を目標とした。
台湾観光局東京事務所の江明清氏によると、2012年1月から8月の日本人訪問者数は約95万人。訪日台湾人も約104万人に到達しており、「この調子で日台相互訪問数300万人が達成できるのでは」という。
ターゲットは60歳以上のシルバー層と、シェアの約4割を占める20代から30代の女性。文化、ロマン、グルメ、ショッピング、ロハス、エコ生態という6テーマを主軸とし、縁結びツアーや美食をテーマにしたツアー、イメージキャラクターへのアイドル起用などを通したアピールを展開する。旅行会社に対しては、広告経費補助やチャーター便運航、インセンティブツアー奨励といったサポートを用意。現地では各ターミナルから観光地までのシャトルバスを運行するほか、これまで課題とされていた日本語ガイドの人材育成にも力を入れる。
また、江氏は尖閣諸島問題に関しても触れ「日本と台湾はもともと親戚のような付き合い。ツアー催行はまったく問題ない」とコメント。中華民国旅館旅行業国際行銷協会理事長で佳都大飯店セールス・ディレクターの蘇乾亮氏も「日本人客は最も歓迎されている。当ホテルでは日本から300人規模の修学旅行生が多く、2013年は今年を上回る予約がある。政治的状況の影響によるキャンセルは今のところない」と安全性をアピールした。
※訂正案内(9月27日10時27分 編集部)
訂正箇所:第2段落
誤:2012年1月から8月の日本人訪問者数は約80万人。訪日台湾人も約140万人に到達しており・・・
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正:2012年1月から8月の日本人訪問者数は約95万人。訪日台湾人も約104万人に到達しており・・・
また、台湾観光局副局長の張鍚聰氏のタイトルを誤って表記しておりました。
訂正し、お詫び申しあげます。(編集部)