インタビュー:デルタ航空アジア太平洋担当上級副社長デューベ氏
羽田/シアトル線に意欲
日系航空会社との提携も模索継続
-羽田路線に関する一連の動きについて背景を教えてください。また、ハブである成田空港との棲み分けをは現在どのように考えでしょうか
デューベ 理由はいたってシンプル。羽田/デトロイト線は高い収益が見込めないと判断したからで、その代替地としてシアトルを選んだ。実は、2010年に羽田発着枠を最初に申請した時も、第一の選択肢はシアトルだった。しかし、DOTには認められなかった。現在でも、羽田/シアトル線は高い需要が見込める路線だと考えている。
DOTは9月中に新しい羽田発着枠を決める見込みだが、DLとしてはDOTの手続きを尊重する。シアトルは、現在羽田から路線展開されていない米国本土路線の中で最大のマーケットであり、それは様々な過去のデータからも明らかだ。
成田については、お客様の好みや住んでいる場所によってどちらの空港を選ぶかが変わってくると思う。成田はDLにとってアジアと米国を結ぶハブとして機能しており、その戦略に変わりはない。一方、羽田を利用する消費者が多いのも事実だ。デトロイト線は十分な需要がなかったが、それでも羽田の需要は高いと思う。