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カナダ、MICEセミナー開催、自然と都市の組み合わせをアピール

  • 2012年8月28日

(左から)BC州観光局日本地区マネージャーの菊地友子氏、オンタリオ州観光局日本事務所アカウント・マネージャーの田中恵美氏、CTC日本地区代表のモリーン・ライリー氏、アルバータ州観光公社市場開発担当ディレクターの小西美砂江氏  カナダ観光局(CTC)、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州観光局、アルバータ州観光公社、オンタリオ州観光局はこのほど、MICE・グループセミナーを開催した。CTC日本地区代表のモリーン・ライリー氏は、カナダは都市が自然が近接しており、都市から短時間で気軽に自然のなかでのアクティビティが楽しめる点を魅力としてあげ、旅行会社にカナダでのMICEを呼びかけた。

 CTCによると、カナダへの2011年のMICEを目的とした、カナダ、アメリカを除く海外からの訪問者は前年比5.4%増の70万1400人。自然のなかで気軽に楽しめる体験が人気だ。一方、日本は震災の影響もあり、9.7%減の2万400人に留まった。日本のMICEはインセンティブが主で、最近は2地域を巡る旅程が増加しており、カルガリーとバンクーバーや、トロントとモントリオールなどの組み合わせが人気だという。

 また、セミナーでは各観光局がMICEデスティネーションとしてのメリットを紹介した。オンタリオ州観光局はトロントをアピール。交通インフラもよく、トロントから1時間でナイアガラが訪問できるため、アウトドアと組み合わせたMICEが可能だ。メジャーリーグのブルージェイズの本拠スタジアムを利用したパーティーなど、個性的なベニューもあるという。また、BC州観光局はバンクーバーやビクトリア、ウィスラーでのMICEを紹介。日本から直行便で8時間半のアクセス利便性や、北米、ヨーロッパを中心に大型コンベンションなどのMICEを取り扱った経験の蓄積をメリットとしてあげた。バンクーバー観光局には年間500件のMICEの問い合わせがあるという。同局ではバンクーバーのMICE専用ページを用意しており、インターネットで企画アイディアや施設情報が閲覧でき、プレゼンテーション用のパワーポイントなどもダウンロード可能だ。

 アルバータ観光公社はカルガリー、エドモントン、バンフやレイク・ルイーズなどカナディアン・ロッキーでのMICEを提案。エア・カナダ(AC)が成田/カルガリー線を通年化することで、アクセス利便性がさらに向上した点をアピールした。また、アルバータは石油や天然ガスなど天然資源が豊富。カルガリーではエネルギー関係の大企業や支社が多く、資源をテーマにしたMICEも可能だと述べた。