アリタリア、座席など大幅改善、さらなる増便可能性も
▽日本路線の増便「余地ある」、需要好調で
日本路線は6月に増便したばかりで成田に週14便、関空に週5便を運航しているところ。サンサヴィーニ氏は、現在の便数が震災前を上回る規模とし、「日本市場が震災前の影響から完全に脱しただけでなく、需要が震災前を上回り成長している」と説明。
ロードファクターも夏のシーズンであることもあり、85%以上を維持しているといい、欧州危機の懸念についても「イタリア発の需要が減れば日本市場向けの座席が増える」とし、日本人の旅行需要を引き上げる要素になり得るとの考えだ。
日本市場の認識については、「日本路線の旅客のうち80%は日本人」であることから引き続き最重要視していると言及。今後の座席供給量拡大の可能性についても、「現時点では増便したばかりで計画はないが、関空線の週5便と成田/ミラノ線の週4便を増やす余地はあると考えている」と語った。
なお、日本市場全体としては安・近・短の傾向が強いが、「そうした中だからこそ我々のプロダクトを改善し、旅行先としてイタリアを選択していただけるようにしたい」と語り、新シートや新サービスの導入で需要喚起をはかる考えを示した。プレミアムエコノミークラスについては、レジャー需要だけでなく、中小企業のビジネス需要にも期待しているという。