主要58社、4月の海外旅行は28.9%増、10年比でも14.9%増
観光庁が取りまとめた主要旅行会社58社の2012年4月の旅行取扱状況速報によると、海外旅行の合計額は前年比28.9%増の1744億9701万円となり、9ヶ月連続で前年を上回った。2010年比でも14.9%増と好調。旅行会社の報告では、円高基調が追い風となり、韓国や台湾などのアジア方面やヨーロッパ、ハワイ方面を中心に堅調に推移しているという。募集型企画旅行に限ると、取扱額は558億4675万円で前年比34.3%増、10年比で26.1%増、取扱人数では32万5169人で前年比32.9%増、10年比13.4%増と、いずれも上回っている。
海外旅行取扱額の取扱額上位3社は、ジェイティービー(JTB)グループ14社、エイチ・アイ・エス(HIS)、阪急交通社と変わらず。伸び率ではJTBグローバルマーケティング&トラベルが683.7%増の5501万円で最も高く、2位はJTB東北が278.8%増の10億782万円となった。取扱高が50億円を超えている企業では、阪急交通社が52.7%増の222億6046万円と最も高かった。海外旅行を取り扱う57社のうち、前年を下回ったのは3社のみであった。
海外旅行、国内旅行、外国人旅行をあわせた合計額は前年比35.4%増の4638億3741万円で、10年比でも海外旅行が牽引し、5.3%増と上回った。国内旅行は37.5%増の2835億2699万円で、10年比でも0.4%増までに回復。外国人旅行は405.8%増の58億1340万円で、10年比では8.3%減となっている。
▽主要旅行会社取扱概況
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