「着地型専業」会社が発足、日本旅行北海道など出資

  • 2012年5月16日

 日本旅行グループの地域会社である日本旅行北海道は、ジェイ・アール北海道バスと共同出資で、着地型専業の旅行会社「北海道オプショナルツアーズ」(HOTバス)を発足した。第2種旅行業の登録で、北海道への国内外の観光客向けのバスツアーの催行や、道産品の販売、フェア・イベントの開催などを事業とする。4月17日に設立し、すでに拠点のHOTバスセンターを開設。7月15日からのツアー催行に向け、営業を開始した。

 基盤となるバスツアーは初年度は4コースを設定。日替わりで運行する。車内には日本語、英語、韓国語、中国語の多言語音声ガイドシステムを搭載し、起点のバスセンターから約9時間で道央地区の観光地を訪問。各コースとも8800円の設定で、いずれも地元産の素材を用いたオリジナルのコースランチも提供する。また、道産ワインのウェルカムドリンクや、北海道の文化紹介としてアイヌ関連施設への入場を盛り込んだ。

 主に、東アジアからの富裕層や国内外からのMICE参加者、フリー参加型の日本人観光客を主要客層と見込み、初年度は月間1000人、年内6000人の集客をめざす。国内・海外の旅行会社や札幌内のホテル、今後開設する同社ウェブサイトを主要な販路とし、6月15日から販売する予定だ。

 今後は札幌近郊でのナイトオプションコースの設定や季節やイベントに応じた期間限定コースも計画。また、道内の観光資源の活用や団体企業とのタイアップ企画にも取り組んでいく。HOTバスの概要は以下の通り。


▽HOTバス概要
商号:北海道オプショナルツアーズ株式会社
代表者:代表取締役社長 落合周次氏(日本旅行北海道代表取締役社長)
本社:札幌市中央区大通西1丁目さっぽろテレビ塔1階
事業開始日:2012年7月15日運行開始予定
おもな株主:株式会社日本旅行北海道(80%強)、ジェイ・アール北海道バス(10%)、他