11年のホテル料金4%増、3年連続の上昇-アジアはマイナス

  • 2012年4月3日

 ホテルズドットコムがこのほど発表した調査結果によると、2011年通年の世界の平均ホテル宿泊料金は前年比4%増となった。地域別では北米が5%増、中南米が4%増、カリブ海が3%増、欧州と中東が2%増となった一方、日本を含むアジア地域は前年割れ。日本は14%減、東京は10%減、上海は20%減などとなっており、ホテルズドットコムでは、東日本大震災や上海万博の閉幕、そしてタイの洪水などの要因が影響したと分析している。

 調査対象国の中で最も料金が高かったのはシンガポールで、18%増の2万1478円。また、ユーロの対円相場が底堅かったため、ユーロ圏では円換算の宿泊料金が上昇したといい、特にスウェーデンは25%増の1万6828円となったという。

 アジア地域の今後の見通しについては、LCCなどによる航空座席の供給増や堅調な地域経済に支えられ、個人旅行支出が増えるとの分析で、レジャーとビジネス両方の需要増により宿泊料金、稼働率ともにゆるやかに上昇していくとしている。日本についても、昨年3月に東京を含む各都市で料金、需要ともに急落したがその後は順調な回復基調をたどっているという。