タイ、今年は“ミラクルイヤー”で展開、保険付きの特典カードも

  • 2012年4月1日

新キャンペーンテーマを発表するタイ国首相インラック・シナワトラ氏 (バンコク発:特派 戸谷美津子) タイのインラック・シナワトラ首相は3月29日、タイ国観光産業のさらなる発展へ向けてスポーツ観光省、王室共同のプロジェクトを実施し、国内外の観光客誘致に向け、新たな決意でのぞむことを表明した。

 これは、タイ国政府観光庁(TAT)主催の「ミラクルイヤー・オブ・アメージング・タイランドFAM」のオープニングセレモニーでスピーチしたもの。TATは2012年のキャンペーンテーマを「ミラクルイヤー・オブ・アメージング・タイランド」に決定。インラック首相は「タイの魅力を“7つの奇跡”でアピールしたい」と表明した。「王室」「伝統的マーケット」「文化遺産」「伝統工芸」「ウドン・タニ県の自然」「心身の健康」「料理」の7項目で、「特に今年は7代目国王の84歳、王妃の80歳、皇太子の60歳の誕生日が重なるミラクルイヤーであり、ミラクル・タイランド・キャンペーンを立ち上げるのにふさわしい年」と強調。参加した各国の旅行関係者に対し、タイの魅力を再発見、再確認し、自国の旅行者たちに伝えてほしいと訴えた。

イベントには22ヶ国約250人の旅行関係者が招聘された  キャンペーンに伴い、TATは「ミラクル・タイランド・カード」を発行する。これはプリペイド形式で、約200店舗のディスカウント・サービス、100万バーツ相当の死亡保険、50万バーツ相当の傷害保険、230の病院での無料受診のサービスが付帯される。国内外の観光客にとってタイ観光における利便性と安心感を提供し、観光客の増加をはかるのが目的だ。

 「ミラクルイヤー・オブ・アメージング・タイランド」は3月29日から4月1日まで、バンコク郊外のインパクト・ムン・トン・タイ・イベントホールで開催。会場では“7つの奇跡”を表す数々のブースが出展した。様々な工芸品の展示のほか、タイマッサージ、水上マーケットの再現、料理の試食など体験型のイベントも多く、海外の旅行関係者だけでなく地元の人々も参加できるのが特徴だ。