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アクセスランキング、1位は東北観光博、20代インタビューも

  • 2012年3月23日

[総評] 今週は、3月18日に東北観光博が本格的に始まった記事が1位になりました。2位はジェイティービー(JTB)の100周年に関する記事で、当初は2週連続でJTBが1位になるだろうと予想していましたが、どうやら例によってどこかでご紹介いただいたらしく、物凄い数のアクセスが集まりました。

 外部サイトで取り上げていただいた結果としてアクセスが伸びるのは、旅行業界の注目度が反映されたものではない可能性が高いため、旅行業界誌のアクセスランキングとしては悩みどころなのですが、今回は非常に多くの方が東北観光博に興味を持たれていることが素直にとても嬉しく感じられます。

 というのも、東北観光博は「観光による被災地域の復興」を目的とするものであり、それが広く注目を集めているという事実は、観光産業に携わる身として非常に心強く感じます。2位の記事でJTBの佐々木隆会長と田川博己社長も強い決意を表されていますが、旅行会社がなすべき最も大切なことは観光による復興支援です。

 いうまでもなく、楽しみながら、あるいは学びながら被災した地域を旅行し、地域内で消費することは、宿泊施設、交通機関、飲食店、土産物店など目に見える部分だけでなく、その先の一次産業、二次産業をも支えます。この素晴らしい流れを旅行会社が主体となって生み出し、大きくしていくことができなければ、旅行会社の価値など今後も到底実現できないでしょう。

 政府が国費を投じて東北観光博という大掛かりな「場」を設定してくれ、すでにマーケティングでいうところの「注意」「興味・関心」が喚起されていることになりますから、旅行会社にとっては願ってもない追い風が吹いているといえます。この追い風をしっかりと捉え、観光による復興支援の主体となることができれば、単に目先の収益増だけでなく、将来的な新しいビジネスモデルの実現もめざすことができるわけで、まさに絶好の機会といえるでしょう。

 さて、今週はこのほか、3位に日本航空(JL)のボーイングB787-8型機についての記事が入りました。度重なる遅延を経てようやく、といったところで、ボストン、サンディエゴ、ヘルシンキなど新路線への期待も高まってきます。機内仕様も公開されましたが、日本到着後には機内を取材する機会があるとのことですので、全日空(NH)の際などと同様、フォトニュースでお伝えしたいと考えています。

 なお、機内仕様のうち、ビジネスクラスのシートがフルフラットでないことに若干の驚きを覚えましたが、JL広報部によるとB787-8型機はもともと中距離程度の路線を想定したもので、B787-9型機はフルフラットとなり、ボストン線など長距離線にはこちらを投入するなど、使い分けていく可能性が高いようでした。

 ところで、今週は4位に20代インタビューがランクインしています。20代インタビューは、「旅行業界の活性化には若手の活躍が不可欠」との思いから、20代を中心に若手の旅行会社スタッフを応援することを目的に始めたものです。先日、30代の読者の方から「刺激になる」との感想をいただくことができ、本当に嬉しく思っています。

 今回の得田さんのお話しでは、個人的に「『安いから』ではなくて興味を持って旅に出てほしい。楽しいから旅をしたいというふうにお客様の気持ちをもっていきたい」というお考えが印象的でした。今後も、若手スタッフのこういった思いや熱意を積極的にお伝えしていきたいと考えていますので、是非ともお読みいただければ幸いです。(松本)


▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2012年3月第4週:3月18日0時~3月23日16時30分)
第1位
東北観光博開幕、震災復興はかる-観光資源の掘り起こし、地域連携強化へ(12/03/19)

第2位
JTB100周年、「守るべきもの、変わるべきもの」-記念式典から(12/03/19)

第3位
日本航空、25日にB787受領、座席数など仕様も公開(12/03/21)

第4位
20代インタビュー:風の旅行社 手配部 得田充さん(28歳)(12/03/21)

第5位
デルタ航空、福岡線を増加、GWも運航、夏期にデイリー運航も(12/03/18)

第6位
スターウッド、顧客プログラムのiPhoneアプリ開発(12/03/18)

第7位
旅行稲門会、新会長にユナイテッドツアーズの越智氏-産学連携深化へ(12/03/18)

第8位
関空、12年夏の国際線便数が過去最高に、LCCが牽引-週710便(12/03/22)

第9位
ガルーダ、成田で第1ターミナルに移転へ、4月1日から(12/03/18)

第10位
旅工房、“トラベル・オープン・クラス”を実施-無料見学も可能(12/03/19)