ゴールドコースト、12年日本人は3割増めざす-団体が好調
ゴールドコースト観光局とクイーンズランド州政府観光局はこのほどセミナーを開催し、現地サプライヤーがゴールドコーストの最新情報やプロダクト情報を提供した。オーストラリア政府観光局(TA)日本局長の堀和典氏は、来日した現地サプライヤーが日本人もしくは日本語が堪能なスタッフであり、ゴールドコースト空港にも日本人スタッフが常駐しているなど例を上げ「世界が中国に目を向ける中、ゴールドコーストは日本市場にコミットしている。旅行会社は送客して応援してほしい」と呼びかけた。今後はテレビに力を入れてプロモーションを展開していく考えだ。
また、ゴールドコースト観光局日本地区マーケティングマネージャーの小林芳美氏は、2012年の日本人旅行者数の目標を発表。同氏によると、2011年は東日本大震災の影響もあり、日本人旅行者数は2010年から約20%減少した。2012年は回復を見込み、前年比30%増が目標だと述べた。
ジェットスター航空(JQ)東京支店長の中田茂氏も「震災からまもなく1年が経過するが、オーストラリアから日本への旅行需要は残念ながらまだ回復したとは言えない」としながらも、「日本、とりわけ東京からオーストラリアへの需要は回復傾向にある」とし、今年の日本人旅行者数の増加に期待を示した。特に成田/ゴールドコースト線は団体旅行が増加しており、1月下旬から2月上旬にかけては10日間連続で100名以上の団体が利用し、3月の予約状況も好調だという。中田氏はこれを明るい兆しと見て、団体へのプロモーションに注力する考えを示した。
セミナーでは現地サプライヤーがグループ客の受け入れや日本語スタッフによるサービスをアピール。また、今回は新しい取り組みとして、グループに分かれてパッケージツアーを組み立てるワークショップも開催した。小林氏は「ゲーム性を取り入れるなど目先を変えて、いつでも新鮮な気持ちでゴールドコーストについて関心や知識を持っていただけるよう、今後も努めていきたい」と話した。そのほか、クイーンズランド州政府観光局マーケティング部長の柴田正三氏がゴールドコーストマラソンをピーアールした。2011年は約800名を集客し、2012年は1200名を目標としたい考えだ。
なお、同セミナーは2000年から年1回開催しており、今回が12回目。今回は「ゴールドコースト・ジャパン・ミッション」として現地から6社7名が来日し、東京の会場に旅行会社など約50社85名が集まった。