小規模旅行業者の倒産、全体の8割、売上は年商10億円以下のみ減収
旅行業全体の売上総額は増収も小規模業者は減収-2010年度
2010年度の旅行業全体の売上総額は前年比3.3%増の5兆1493億8600万円となり、13.9%減となった2009年度から一転して増収となった。(同調査の対象は、3期連続比較が可能な2686社)ただし、全体の85.5%を占める10億円未満の旅行業者は2.9%減の4747億7300万円で、2期連続減収となった。
帝国データバンクでは2012年について、震災からの回復や東京スカイツリーの開業などで国内旅行は堅調に推移すると見通す。日系LCCの就航も旅行需要の活性化につながる可能性があり、これらが国内旅行を主力とする中小旅行業者の追い風となることが期待される。しかし、FIT化やインターネット予約の普及、コミッション削減など、依然として旅行業界の厳しい経営環境は今後も続くことも指摘している。