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近江商人のふるさとが艶やかに 東近江・五個荘で雛めぐり/滋賀

 「近江商人のふるさと」と言われる東近江市五個荘。まち中に点在し往時のたたずまいを残す近江商人屋敷で、毎年「商家に伝わるひな人形めぐり」が開かれている。江戸期から平成の現代に至るまで様々な雛人形を展示するほか、飲食店での「ひな御膳」の提供や「にんげん雛」といったイベントも行われる。

 ひな人形めぐりは3月20日まで。小説家でもあった外村繁邸、明治期の豪商外村宇兵衛邸、中国や朝鮮で百貨店を経営した中江準五郎邸、スキー毛糸を創業した藤井彦四郎邸の近江商人屋敷4館を中心に開催。各邸では、代々に伝わる御殿雛などの家宝雛をはじめお雛さま100組が展示される。外村宇兵衛家の雛飾り(大正期)や、滋賀県の特産品・近江の麻を着せた創作雛人形なども見ることができる。また、近江商人博物館、観峰館、金堂まちなみ保存交流館でも雛人形が展示されている。

 2月18-19日には外村繁邸で、観光大使や学生がお雛様に扮して出迎える「にんげん雛まつり」を開く。午前は10時-11時30分、午後は13時30分-15時ににんげん雛が登場する。小学生以下の子どもには雛あられをプレゼントする。

 中江準五郎邸では3月4日、地元の人形師・東之湖氏による雛人形の制作実演が行われる。13時30分-15時まで。

 ボランティアガイドの案内で近江商人のふるさとめぐりも楽しめる。雛めぐりとともに五個荘を歩きたい。

 なお、近江商人屋敷の4邸のうち、3館共通券(外村繁邸、外村宇兵衛邸、中江準五郎邸)は大人600円、小中学生300円となっている。


情報提供:トラベルニュース社