楽天トラベル、LCCとの提携に積極的-12年はオンラインカード決済強化

  • 2012年2月7日

楽天代表取締役社長の三木谷浩史氏  2月6日に開催した新春カンファレンス2012で、楽天代表取締役社長の三木谷浩史氏はLCCとの提携に対し、積極的な姿勢を示した。楽天トラベルは12月にピーチ・アビエーション(MM)との業務提携を発表しており、MMのウェブサイト上で国内宿泊とレンタカーの予約受付を開始している。三木谷氏は「MMとの提携をはじめ、他のLCCとも積極的にダイナミックパッケージで提携していきたい」考えを示した。

 楽天トラベル代表取締役社長の岡武公士氏も、成田に就航予定のジェットスター・ジャパンやエアアジア・ジャパンについて、関東への国内需要に加え「関東のインバウンドに関してかなりよい影響があると考えている」と期待を述べた。

 また、岡武氏は2012年の強化ポイントとして、楽天トラベルでのオンラインカード決済の拡大をあげた。同氏によると、カード決済は2009年から2年間で約1.6倍シェアを拡大しており、オンラインカード決済の取り込みが予約拡大の鍵になるとの考え。今後は全プランでオンラインカード決済を可能にする。

 さらに、今までは予約時の事前決済だったが、チェックアウトの翌日に自動決済する事後決済を導入する。ユーザーにとってはフロントでの精算が不要になり、施設側にとってもフロント事務の効率化がはかれるなどのメリットがあるとした。さらに、入金回数でも、今まで翌月末1回のみだったものを翌月15日と翌月末の2回払いを設定し、より早い入金を可能とした。4月から全国でサービスを開始する予定だという。