スタークルーズ、女子会や婚活クルーズ実施へ-業界向け施策も
スタークルーズ日本オフィスは1月12日、東京都内で旅行会社を対象にしたクルーズセミナーを開催した。冒頭、日本オフィス代表の荒木辰道氏は、「昨年は東日本大震災という未曾有の出来事が日本を襲った。旅行業界も全般的に低迷する中、当社の送客実績は前年比110%を達成できた。このように、クルーズは今の旅行業界にとって明るい商材となりうる」と挨拶。今年もマスマーケットへの一層の浸透をはかるため、消費者向けキャンペーンだけでなく、旅行会社を対象とした施策を展開し、さらなる市場拡大をめざす。
今年の具体的なプロモーションの内容としては、これまで実施してきた熟年層を対象にした100歳割引キャンペーンや「クルーズ de MICE」について引き続き実施するとした上で、4人以上でバルコニークラスを申し込んだ女性客を対象に特典をサービスする「女子会」、独身向けの「婚活クルーズ」、さらに船上ウェディング&アニバーサリーなどを実施する。また、ウェブサイトやフェイスブックなどを活用し、一般顧客からの質問や疑問に直接応えることで、旅行会社の負担を軽くしたいとした。一方、旅行業界向けにはクルーズについてのアドバイスをおこなう「クルーズ塾」やクルーズを知ってもらうためのFAMツアーを実施するほか、堅調な販売実績を挙げている旅行会社とはPSA契約を結び、他の旅行会社との差別化をはかるという。
荒木氏はまた、クルーズが持つ可能性に触れ、「現状では1663万人の海外旅行者数に対し、クルーズ人口は16万人しかいないが、その差である1647万人がクルーズの潜在需要だといえる」と述べ、日本では未開発であるカジュアル・クルーズにこそ注力すべきであると説明。さらに、「日本発着こそないが、スタークルーズは定期航路を運航しているため、乗客が自分のスケジュールにあわせていつでも乗船できる」と優位性を述べた。