年末年始の国内線旅客、3.8%増-新興4社のシェア15%に迫る
国内6社の2011年度年末年始(2011年12月22日~2012年1月9日)の利用実績は、提供座席数が前年比0.9%増の670万1288席の微増に対し、旅客数は3.8%増の437万4719人と伸び率で上回り、利用率は1.8ポイント増の65.3%となった(各社発表の合計値)。
全日空(NH)と日本航空(JL)の大手2社は提供座席数を前年よりも絞ったが、旅客数はJLが1.7%減の微減、NHは2.6%増と前年並みとなった。数を伸ばしたのはスカイマーク(BC)、エア・ドゥ(HD)、ソラシドエア(LQ)、スターフライヤー(7G)の新興4社。7Gは提供座席数と旅客数が60%以上増加し、BCも、提供座席数が40%増、旅客数が32.3%増など伸張しており、新興4社合計で全提供座席数の11.5%、旅客数では14.3%占めるまでになった。
方面別の旅客数では、東北・北陸方面の伸び率が最も高く、NHが8.2%増の20万1578人、JLが7.7%増の13万479人で、被災地への家事・帰郷需要がうかがえる。そのほかは航空会社によって異なり、NHでは中国・四国が4.5%増の33万3658人、北海道が3.4%増の44万4600人。JLでは関西が2.7%増の19万3367人、中国・四国が1.6%増の16万6720人。北海道はNHで好調だったものの、JLは8.0%減の35万1106人で、唯一前年を下回った。
▽国内線2011年度の年末年始利用実績