フィンエアー、品質向上に一般消費者起用、今年は日本人も

  • 2011年12月26日

2011年のクオリティ・ハンターとして役目を果たした永井あさみさん フィンエアー(AY)は、サービスやプロダクトの品質向上に消費者の意見を反映する「クオリティ・ハンター」の取り組みで、今年は日本人を起用し、このほどすべてのプログラムを終了した。この取り組みは2010年に開始したもの。今年は一般から公募した7名のクオリティ・ハンターに、AYとヘルシンキ空港のサービスを体験してソーシャルメディアなどで情報発信してもらうとともに、改善可能な点について意見を集約した。

 今年クオリティ・ハンターに選ばれたのは東京都在住の永井あさみさんで、10月から12月にかけて、ヘルシンキ経由でニューヨークや欧州各都市など約10都市を訪問。担当した「ショッピング」の分野を中心にサービスやプロダクトを体験したといい、特にヘルシンキ空港内のファーマーズ・マーケットと、AYの機内食やショッピングのプレオーダーサービスが魅力的かつ利便性も高かったという。

 改善点としては、プレオーダーの日本語対応のほか、おみやげとして配りやすいように小さく個別包装をしたお菓子や他業種とのコラボレーショングッズの販売、AYオリジナルグッズの販売箇所の開拓などを提案。また、日本では老若男女問わずムーミンの人気が高いことも説明し、ムーミンジェットを運航して機内で特別グッズを販売する案も提示されたという。

 AYによると、AYとヘルシンキ空港は「実際の利用者の声を聞くことがサービス向上の最善策」であるとの考えで、今後は永井さんらクオリティ・ハンターからの意見を検証し、サービスなどの品質向上の参考にする計画だ。