カリフォルニアの大学生、宮城県の被災地などを訪問

  • 2011年12月14日

 日本政府観光局(JNTO)によると、ロサンゼルス市のテラサキ・ファミリー基金は訪日クリスマス教育旅行を主催、助成し、カリフォルニアの大学に在籍する学生24名が宮城県の被災地を訪問する。

 同基金はカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)名誉教授のポール・テラサキ氏と、妻で芸術家のヒサコ・テラサキ氏が日米関係、日系アメリカ人社会、日本への理解促進を目的に2000年に立ち上げたもの。学生に東日本大震災の被災地を訪問してもらうことで、フェイスブックやツイッターなどを活用し、日本の安全性や観光の魅力などの情報発信へ繋げたい考えだ。

 JNTOによると、アメリカからの教育旅行は学校や保護者の意向で東京以西に訪問する傾向が顕著だが、同基金では学生たちに困難から復興しようと尽力する日本の姿を見て欲しいと考え、被災地訪問を企画したという。JNTOロサンゼルス事務所は手配旅行会社を通じ、宮城県の協力のもと、参加学生や保護者に対し、事前プレゼンテーションや各地の資料、情報提供を実施。参加者や保護者へのフォローをおこなったという。

 参加者は12月17日から13泊15日で日本を訪問。宮城県の南三陸町、石巻市、仙台市を訪問後、東京や広島、京都、奈良などを訪れる。滞在期間中は石巻専修大学学長による震災とその後に関する講義をはじめ、各都市の大学で日本の文化や歴史などに関する講義の受講や、学生との交流プログラムを実施する。