7月から9月の外国人宿泊4割減、9月単月は31.4%減まで回復

  • 2011年12月8日

 観光庁が実施した2011年7月から9月までの宿泊旅行統計調査によると、延べ宿泊者数は前年比4.2%減の1億1791万人泊となり、そのうち外国人は39.1%減の460万人泊となった。宿泊者全体に占める外国人のシェアは3.9%で、前年よりも2.1ポイント減少した。

 外国人宿泊者数の増減率を月別にみると、7月が159万人泊で43.2%減、8月が152万人泊で41.0%減、9月が148万人泊で31.4%減となり、徐々に回復傾向にあるようだ。出身地別では、1位が中国で75万人泊(46.4%減)、2位が台湾で69万人泊(24.0%減)、3位が韓国で57万人泊(49.9%減)。上位15ヶ国・地域のうち、減少率が1ケタなのは、6位のタイ(10万人泊、4%減)、12位のマレーシア(5万人泊、4.9%減)、14位のインド(4万人泊、5.9%減)の3ヶ国・地域のみ。

 都道府県別では、1位が東京で142万3760人泊(39.1%減)、2位が大阪で60万8070人泊(35.6%減)、3位が千葉で37.0%減の37万9210人泊、4位が北海道で37万4570人泊(46.1%減)5位が京都の25万1990人泊(44.6%減)。プラスになったのは、徳島(4890人泊、13.7%増)と島根(4390人泊、13.4%増)の2県のみ。減少率が1ケタだったのは、沖縄(17万2830人泊、0.6%減)、福岡(17万740人泊、6.2%減)、高知(2710人泊、8.1%減)の3県で、九州と中国・四国地方の落ち込みは少ない。

 なお、同調査は2011年7月から9月の3ヶ月間を対象に、ホテル、旅館、簡易宿所、会社・団体の宿泊所など全宿泊施設の1万8915施設で実施。回収率は 63.9%だった。