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HIS、アユタヤを限定ツアーで再開-旅行各社で対応分かれる

  • 2011年11月27日

 エイチ・アイ・エス(HIS)は11月26日出発分から、アユタヤへのツアーの催行を限定的に再開した。既存のツアーは催行中止だが、今回特別プランとしてチャオプレッソで「はじめてのバンコク&アユタヤ4・5日間」を設定し、同ツアーでのみアユタヤ観光を可能とした。

 同社経営企画室によると、現地支店からの情報や「いい旅研究室」のスタッフによる現地視察などで可能な限り情報を収集し、検討した上催行を決定したという。ただし、バンパイン宮殿など観光を再開していない地域もある。旅行者に対しても道路の渋滞などで通常より移動時間がかかる可能性があることなど、注意事項を案内している。

 一方、バンコク滞在を含むツアーは11月23日出発分から催行を再開。バンコクのオプショナルツアーは一部地域を除き通常通り催行しているという。

 他社の対応を見ると、アユタヤへのツアーは中止だが、バンコクへのツアーは外務省の渡航情報の引き下げを受け、地域を限定する場合もあるが催行を再開する旅行会社も出てきている。一方、近畿日本ツーリスト(KNT)のように12月15日出発分までアユタヤとバンコクを含むツアーの催行を中止している旅行会社もあり、対応が分かれた。各社の詳細な対応は下記の通り。


▽ジャルパック

 11月24日出発分からバンコクに宿泊するツアーの催行を再開。バンコク発着の全オプショナルツアーについては、11月30日出発分までは現地到着後の受付とし、12月1日以降から日本で予約受付を再開する。一方、アユタヤを観光するツアーは12月10日出発分まで、宿泊するツアーは12月31日出発分まで催行を中止する。


▽ジェイティービー(JTB)

 11月25日出発分から、「十分注意して下さい」に引き下げられた地域が含まれるバンコク都内のツアーは通常通り催行。それ以外の地域のバンコクツアーとアユタヤを含むツアーは12月15日出発分まで催行を中止する。催行中のツアーについては取消料は収受する。


▽日本旅行

 12月1日出発分からツアーの催行を再開。ただし、暁の寺院観光は大理石寺院観光へ振り替える。また、メークロン鉄道、カンチャナブリが含まれるツアーは、渡航情報の「渡航の是非を検討して下さい」地域に該当するため催行を中止する。オプショナルツアーも暁の寺院観光は同様の対応とし、上記に加え、シンハービール工場、ダムナン・サドゥク水上マーケット、ナコンパトム仏塔、ローズガーデンなど「渡航の是非を検討して下さい」の地域に当たるツアーを催行中止とする。なお、観光地の代替観光やツアー催行中止を理由した取消は、取消料を収受しない。

 また、アユタヤの滞在、観光が含まれるツアーは12月15日出発分まで催行中止とした。


▽阪急交通社

 12月1日出発分からバンコクツアーの催行を再開。ただし、冠水地域については引き続き中止し、安全が確認された部分で催行する。また、一部洪水の影響が出ている地域が含まれる場合はツアー内容を変更し、代替観光などで対応する。アユタヤのツアーは11月25日現在催行中止で、今後状況を見ながら対応を検討していく考え。


▽クラブツーリズム

 バンコクツアーは12月16日出発分から催行再開としたが、アユタヤを含まないバンコクツアーの商品数は少なく、申込者も少ないため結果として12月末まで不催行となっている。アユタヤのツアーは12月28日まで催行を中止する。