Marriott Bonvoy

現地レポート:ケニア(2)、宿泊施設とインフラ、ツアー造成のポイント

  • 2011年11月25日

ケニア、アコモデーションの選択で旅行スタイルが変わる
観光立国として整備進んだインフラも特徴付けの一役に

ケニア旅行の印象を左右する
アコモデーション選びがカギ

マウンテン・ロッジの水場。うっそうと茂った森に囲まれ、昼間は静かだが、日が落ちると動物たちが次々に現れる。

 そのほかの宿泊施設も個性的だ。ケニア山国立公園で滞在した「マウンテン・ロッジ」は、ナチュラル感を生かした山小屋らしさが特徴。ロッジに滞在したまま動物観察を観察できるめずらしい宿泊施設で、建物に面して水場と塩場を用意し、夜間はライトアップする。客室は全室水場に面していて、客室の窓から一晩中でも野生動物を観察できる。滞在した日は、客室のテラスで、野生のサルにあやうく髪の毛をつかまれそうになったり、ウォーターバックが草をはむシャリシャリという音が心地よく聞こえたり、他の宿泊地とは異なる体験をした。

レイク・エレメンテイタ・セレナ・キャンプの客室。ベッドシーツや枕カバーなどのリネン類やアメニティも上質

 エレメンテイタ湖で滞在した「レイク・エレメンテイタ・セレナ・キャンプ」は、1年ほど前にオープンしたばかりの新しいアコモデーション。全25室の客室は水回りやドレッシングスペースなどをゆったりとり、バー・ラウンジなど共用スペースも広々としている。また、開業にあたり、ナイロビにあるグループホテルのトップシェフを異動したため、料理のレベルが高いのも魅力だ。

 今回滞在した宿泊施設に限っていうと、ケニアの食事は予想以上にレベルが高かった。ランチには、新鮮な野菜を数種類、たっぷり盛り合わせたサラダが添えられ、オリーブオイルでさっとソテーするなど、素材の持ち味を引き出したシンプルな調理法が多い。ボリュームはあるが、塩や油の使用は控えめなので、食べ過ぎなければもたれることもない。マサイマラの「ンゲレンデ・アイランド・ロッジ」では、ちょうど日本の味覚が恋しくなった頃、バター醤油味のパスタが提供され、参加者は歓声を上げていた。

ンゲレンデ・アイランド・ロッジのランチ。付け合わせの野菜やライムは、すべて自家農園で無農薬で栽培されたもの

 こういった独自サービスも含めて、ケニア旅行の印象は、アコモデーションによるところが大きい。「宿泊施設の選択が、ケニア旅行の印象を左右しかねない。今回、現地を見たことで得られたものは大きいが、見られなかった施設について、さらに情報を収集したい」と、ある参加者は話す。