日本航空（JL）と全日空（NH）の2011年度上半期の国際線旅客数は、前年比16.9％減の605万903人となった。JLは座席供給量を34.9％減と絞っており、旅客数も35.6％減の321万236人となった一方、NHは座席供給量を28.9％増とし、旅客数も23.5％増の284万667人と大幅に増加した。

　JLは全方面の旅客数が30％以上前年を下回り、利用率もグアム路線以外前年割れ。NHは欧州線の旅客数が2.4％減となったが、アジア・オセアニアは30.2％増、北米は15.4％増と増加。利用率は全方面でマイナスとなった。

　9月単月でみると、合計の旅客数は9.2％減の110万8506人。このうちJLは27.3％減の60万8397人、NHは30.2％増の50万109人となっており、いずれも震災直後から回復の傾向が窺える。方面別でも、JLは全方面で上半期の数値を上回っており、NHは欧州のみ減少したが、アジア・オセアニアでは38.5％増となるなど好調に推移している。

　両社の方面別の運航実績など詳細は次ページの表の通り。