ピックアップ:JAM2011~震災後の回復とオーストラリアの新素材(2)
▽AATキングス
AATキングスは、ウルル、カタ・ジュタ、キングス・キャニオンなど、ノーザンテリトリー州の各観光地でさまざまな日本語ツアーを提供している。日本人あるいは日本語を話すオーストラリア人ガイドの質の高さは折り紙つき。参加者の満足度も高い。
マーケットの現状については、ウルルのツアーは震災の影響を受けておらず、特にハネムーンの需要は引き続き高いという。全体的には、今年は最終的に前年並みの実績になるのではないかと期待している。アピールするポイントは、世界遺産ウルルでの癒しやパワースポット。震災後落ち込んでいる日本に向けて、「ウルルを訪れて元気に」というメッセージを発信している。
▽ボヤージズ・エアーズロック・リゾート
ボヤージズでは、エアーズロック・リゾートの5ツ星ホテル「セイルズ・イン・ザ・デザート・ホテル」のリノベーションを開始する。まず、今年11月からカンファレンスセンター、来年1月からはパブリックエリアの改修を始め、今後5年間で合計7500万豪ドルを投じる。テーマはアボリジニの文化だ。ボヤージズでは、これを機会にまず国内のMICEマーケットに力を入れていく考えで、その後日本市場でもインセンティブなどに対して販売を強化していく計画だ。
また、ウルルやカタ・ジュタを眺めながらサンセットを楽しむ「サウンド・オブ・サイレンス」の内容もアップグレードする予定だ。さらに、先住民との持続可能なビジネスをめざすオーナーに変わったことから、観光分野での先住民教育にも積極的に取り組んでいく。