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マリアナ政観、座席供給量増加に期待-セミナー&ワークショップ開催で

  • 2011年10月7日

 マリアナ政府観光局局長 ペリー・テノリオ氏
マリアナ政府観光局(MVA)は9月30日にワークショップとセミナーを開催した。同イベントではホテル、航空会社、ゴルフリゾートなど18社が出展するとともに、旅行会社やホールセラーのミクロネシア担当者やメディアの合計約120名が参加した。

 北マリアナ諸島は、「ダイブ&トラベル大賞2011」の海外ベストビーチ&シュノーケリング部門で第1位を8年連続受賞しているマニャガハ島などの観光資源を有するものの、2011年の日本人来島者数は2010年12月以降9ヶ月連続で減少。2011年7月には対前年同月比39%減、8月には26%減とマイナスで推移している。MVA日本事務所旅行業界担当ディレクターの渋谷奈々子氏は、震災のほか、フライトの減便の影響が大きかったと説明した。ただし、同氏によると「減便の割合より観光客の減少割合のほうが少ない」という。

 このような中、北マリアナ諸島への座席供給量が再び増加する傾向にある。8月11日にはフライ・ミクロネシアが中部/サイパン線で週2便のプログラムチャーターを開始したほか、ユナイテッド航空(UA)は9月28日に沖縄/グアム線を新たに就航。さらに10月30日からは成田/グアム線の使用機材がボーイングB777-200型機に変更されることで、ビジネスクラス36席、エコノミークラス312席の合計348席となり、現在と比べて1便あたり約90席増加する。また、成田からサイパンへの直行便を提供しているデルタ航空(DL)も現在のダブルデイリーの運航スケジュールに加え、12月29日以降は週4日をトリプルデイリーにする予定だ。

 MVA局長のペリー・テノリオ氏は「これらのフライトがマリアナへの日本人訪問者数増加への後押しとなれば」と期待を寄せる。また、同氏は「旅行業界、航空業界関係者と協力しあい、マリアナへの観光需要を伸ばし、定期便の保持とともに成田、関西、名古屋のみならず地方都市からもサイパン、ロタ、テニアンへの運航を増やしていければ」と今後の展望を語った。