オーストリア・ウィーン、最新のおすすめ「クリムト特別展2012」

  • 2011年9月28日

 多くのウィーンの美術館が2012年に、グスタフ・クリムトの作品の常設展と並行して、特別展も行います。

■ クリムトの特別展
* アルベルティーナ美術館
開催期間: 2012年3月13日~6月17日
詳細:http://www.albertina.at/ (ドイツ語、英語、日本語他)


〔概要〕
 グスタフ・クリムトのスケッチの研究の中心として、アルベルティーナ美術館は、約170作品の所有のコレクションの大部分を展示し、そこではクリムトのあらゆる制作過程が詳細に紹介されます。さらに厳選された展示作品が内容をより豊かなものにします。それらの中心にあるのはグスタフ・クリムトの比類のないスケッチの才能です。

 クリムトの思考や制作過程は、多数の人物の下絵や繊細に描かれたアレゴリー画が物語っています。


* ベルヴェデーレ
 開催期間: 2011年10月25日~2012年3月04日
 詳細:http://www.belvedere.at/ (ドイツ語、英語他)

〔概要〕
 ベルヴェデーレは、世界最大のグスタフ・クリムトの絵画コレクション(「接吻」など)を所蔵しています。世界的に有名な芸術家クリムトと仲の良かった建築家でありデザイナーであったヨーゼフ・ホフマンの作品が一緒に展示されます(展示のタイトルは、グスタフ・クリムト/ヨーゼフ・ホフマン 近代美術の先駆者)。

 密接な共同作業が、ウィーン分離派会館での「ベートーベン展」(1902年)や、ブリュッセルのストックレー邸(1905年~1912年)であり、ヨーロッパの総合芸術分野に新風を巻き起こしました。ホフマンの特徴的な作風を明らかに反映しているクリムトの肖像「フリッツァ・リードラー」などの多数の作品は、オーストリアの近代美術の二人の先駆者の相互の影響を裏付けています。

 内容が豊かな特別展はウィーン工房にも関連する内容も研究しています。


* レオポルド美術館
 開催期間: 2012年2月24日~6月11日
 詳細:http://www.leopoldmuseum.org/ (ドイツ語、英語他、一部日本語ページあり)

〔概要〕
レオポルト美術館では、グスタフ・クリムトの絵画と並び、エゴン・シーレや、数多くの分離派画家の代表的な作品が見る者を魅了します。2012年のクリムト・イヤーに、レオポルト美術館は「旅するグスタフ・クリムト」展を行います。クリムトの愛人エミーリエ・フレーゲの遺品から多数の品物が展示されます。
クリムトの盛んな手紙のやり取り、彼の女神であったエミーリエ・フレーゲのために一日のうちに数枚の絵葉書を書くこともありました。この「旅行報告」は重要なクリムトのスケッチや絵画と関連付けられます。


* ウィーン・ミュージアム
 開催期間: 2012年5月16日~9月16日
 詳細:http://www.wienmuseum.at/ (ドイツ語、英語)

〔概要〕
 ウィーン・ミュージアムは記念年に際し、素晴らしいクリムトコレクションを「KLIMT」というタイトルで展示します。ウィーン・ミュージアムの所蔵コレクションは初めて完全に展示されます。

 ウィーン・ミュージアムは、およそ400枚もの世界で最も大きなクリムトのスケッチのコレクションを所有しており、コレクションにはクリムトのあらゆる制作段階のスケッチが含まれています。今回、ウィーン・ミュージアムの歴史上初めて全てのスケッチが展示されます。

 スケッチと並び、有名な「エミーリエ・フレーゲの肖像」をはじめとする油彩画も展示されます。その他、ポスターや印刷物、画家の衣服、デスマスク、亡くなったグスタフ・クリムトのエゴン・シーレによるスケッチなどを見ることが出来ます。


* 美術史博物館
 開催期間: 2012年2月14日~5月06日
 詳細:http://www.khm.at/ (ドイツ語、英語)

〔概要〕
 美術史博物館では、記念年の特別展として、1886年から1897年までのグスタフ・クリムト中期の作品に重点を置いた展示を行います。その中心となるのは、美術史博物館の階段を飾る13点の重要な絵画とその下絵です。

 グスタフ・クリムトが弟エルンストおよびフランツ・マッチュとともに設立した芸術家カンパニーは、1886年にブルク劇場の天井画の依頼を受けた後、1890年には美術史博物館の階段ホールの三角小間絵及び柱間の作品群の制作を依頼されました。

 エルンスト・クリムトとフランツ・マッチュは、保守的な様式に留まりましたが、グスタフ・クリムトの絵画には、すでに象徴主義の傾向が現れ、クリムトの全作品における様式的な分類が可能となりました。

 美術史博物館では2012年に、特別展のガイドツアーに加え、年間を通してクリムト作品を中心としたと階段ホールガイドツアーが実施されます。三角小間絵及び柱間の作品群は、美術史博物館の階段ホールでいつでもご覧いただけます。


※その他、詳細な情報は下記サイトにてご確認いただけます。
http://www.klimt2012.info/ (ドイツ語、英語、日本語)
http://www.vienna.info/jp (日本語)
http://b2b.vienna.info/ (英語)


情報提供:ウィーン市観光局、日本海外ツアーオペレーター協会