夏の海外旅行「回復」が5割、TSR調査-LCC取り扱いには温度差
▽LCC、15社が「すでに取り扱っている」-中小は意欲低く
TSRでは、同じ50社にLCCの取り扱い意欲についても質問した。最も多かった回答は「すでに扱っている」で15社となり、ついで「あまり扱いたくない」が14社、「やや扱いたい」が10社、「扱いたくない」が7社、「是非扱いたい」が4社と答えが割れた。年商100億円以上の13社では、「すでに扱っている」「扱いたい」「やや扱いたい」が10社と大半を占める一方、年商不明を含む年商100億円未満の37社では、同じ3項目の回答は19社に留まった。
LCCをすでに扱っている15社に現状を聞くと、まずLCC利用の多い地域は「アジア」が10社で、「オセアニア」が9社、「北米」が1社(複数回答)。また、利用者の反応は「好評」が7社で、「その他」が6社、「無回答」が2社。好評の理由は価格によるものが多く、「その他」の理由では「契約したばかり」「空席のある日が少ない」など評価が難しいという声や、「LCCのサービスを事前に説明しているため、特に好評、不評の反応なし」という声もあった。
このほか、「是非扱いたい」と「やや扱いたい」の理由は、「今後の需要に期待」が8社で最多。ついで「顧客からの要望」が7社、「低価格商品の開発・充実」(5社)となった。一方、「あまり扱いたくない」「扱いたくない」では、「利益にならない」が14社で最多。また「定期運航・座席供給を疑問視」が11社、「代替便の不安」が7社、などとなり、「基本的に団体枠の押さえがきかない」「現状ではサービスがよくない」「乗り継ぎに不安」といった懸念も示された。