夏の好調持続へ 長野県が東京で観光説明会
長野県は9月1日、東京・芝公園の会議場で2011年度「長野県旅行商品商談会・秋」を開いた。
夏休み以降、長野観光は好調で、会場で宿泊施設に話を聞いても、前年に比べ「2桁増の売上があった」の声も多く聞かれた。節電に伴う企業の長期休暇の取得、避暑地観光で信州が脚光を浴びたこと、NHKドラマ「おひさま」の安曇野を始め、ドラマや映画のロケ地として長野訪問への関心が集まったこと、原発事故に伴う他県からの教育旅行の振り替え需要増が顕著だった。
夏の勢いを継続させようと、商談会には県内自治体や観光協会などから115人が参加。旅行会社からは60人が出席し、新しいデスティネーションや体験素材の発掘のほか、主に冬から来春にかけての旅行商品化を念頭にした情報提供や商談が行われていた。
商談に先立ち行われた全体会議では、県の担当者が12年春・夏の旅行を中心とした観光素材やトピックスを説明。東信州、伊那路、木曽路など県内6つのエリアごとに東京からのモデル旅行コースを提案した。
このうち日本アルプスエリアでは、おひさまのロケ地となった奈良井宿(塩尻市)や安曇野巡り(安曇野市)、中山高原(大町市)の蕎麦畑などを盛り込んだコース。北信濃エリアでは、小布施ミュージアム(小布施町)や、素桜神社の神代桜(長野市)、宇木の千歳桜(山ノ内町)、御魂山の神代桜(木島平村)など、当エリアに多い一本桜を巡るコースが紹介されていた。
情報提供:トラベルニュース社