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アジア太平洋地域の航空運賃は上昇傾向、日本発は横ばいか-アメックス調査

  • 2011年8月29日

 アメリカン・エキスプレス・インターナショナル(アメックス)によると、2011年第2四半期のアジア太平洋地域の航空運賃が前年比4%増と上昇した。アメックスでは、原油価格の上昇と業務渡航の増大が航空運賃の値上げに影響していると分析。実際に、業務渡航の頻度と経費が2桁の伸びを示している企業も同地域には多く、企業の事業拡大や新興市場との競争がアジア太平洋地域でさらに活発化することも予測されており、業務渡航が増加する傾向にあるという。

 第2四半期の日本発航空運賃は前年比1%減で、エコノミークラス正規割引運賃が9%減と大きく下がった。エコノミークラス正規運賃は前年と変わらず、ビジネスクラス正規割引運賃は3%増、ビジネスクラス正規運賃は1%増、ファーストクラス正規運賃は1%減であった。

 現状として日本は東日本大震災の影響を受け、日本行きの便への需要が大きく低迷。一方、海外行きの需要は通常よりも高まっており、震災後に日本から出国する需要が高まっただけでなく、震災で延期になった業務渡航の需要が徐々に回復したことも要因と分析。今後の動向としては、格安航空会社(LCC)との競争が顕著になり、中長期的には運賃水準が横ばいまたは減少する見込みとした。

 なお、方面別では北米圏、アジア太平洋圏は前年と変わらず、欧州、中東圏は1%減であった。