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JNTO、震災後の訪日需要回復に向け情報発信強化-中国、台湾、タイ中心に

  • 2011年8月22日

 日本政府観光局(JNTO)は8月から9月にかけて、訪日観光客の早期回復促進のため、緊急対応を実施する。JNTOウェブサイトを活用し、理事長の間宮忠敏氏が秋の訪日旅行の魅力を紹介し、旅行を呼びかけるメッセージを掲出。また、中国、台湾、タイの重要市場に対しては、市場ごとに独自の情報発信事業を展開することで、秋の訪日観光需要の喚起をはかる考えだ。

 中国市場に対しては、中国で影響力が高い日本人コラムニストの加藤嘉一氏と協力して情報発信を実施。同氏に日本のゴールデンルートをめぐり、ブログで旅行記を掲載してもらうことで、日本の観光の魅力をアピールする。また、中国版ツイッター「微博」でもタイムリーなコメントを発信してもらう予定だ。加藤氏のブログは5500万アクセス以上、微博のフォロワーは約74万人であることから、中国市場への影響の強さを期待するという。

 また、台湾市場では、復興航空(GE)が9月から予定している東北チャーター便再開を前に、東北6県への秋の訪日需要獲得を強化する。財団法人交流協会と連携し、東北観光推進機構の協力で8月13日、14日に台北市でピーアールイベントを実施。今後は台湾市場を対象としたウェブサイトを構築し、復興支援を継続していく。

 タイ市場では、在タイ日本国大使館と共同で、日本大使名とバンコク事務所長名で緊急メッセージを主要紙などを通じて発信するなど訪日旅行を呼びかける取り組みを実施する。タイの旅行シーズンである10月の学校休暇の需要喚起をはかる考え。また、情報発信と合わせて「訪日フォトコンテスト」も開催する。対象は震災後の3月11日から12月までに訪日旅行を実施したタイ人旅行者が日本で撮影した写真とした。2012年1月から2月をめどに表彰式をおこなう予定だ。