インディビ協議会、日本型BTM構築へ活動継続-航空会社と関係強化はかる
インディビ協議会は昨年に引き続き、日本型BTMモデル構築に向けた活動を強化する方針だ。8月18日に第17回通常総会を実施し、2011年度の活動方針を決定。研究テーマを「日本型BTMモデル構築への研究と情報交換」とし、航空会社のゼロコミッション化やネット精算への移行、日系航空会社2社のプライベートフェア導入など環境が大きく変化するなか、業界内で情報を共有し、サプライヤーである航空会社との関係をさらに強めていきたい考えだ。
懇親会では新たに協議会会長に就任した郵船トラベル代表取締役社長の品川誠氏が、航空会社に対し「共存共栄をして、ともに末永く生き残っていきましょう」と呼びかけた。また、品川氏が顧客企業から現状をヒアリングしたところ、自動車産業は4月は6割減、5月は3割減、6月が15%減で7月が前年並みと回復傾向にあり、10月から本格的に増産体制に入るという。こうした状況から、品川氏は「下期からはかなり明るい状況になるのではないか」と明るい見通しを示した。
新理事長のエヌオーイー常務取締役東京旅客営業本部長の浅野純氏によると、今後は協議会内で月に1回会合を開き、情報交換するほか、勉強会も実施する考え。具体的な研究テーマとしては業界情報の共有と航空会社との関係深耕、業界大手や海外のBTMの研究、航空券販売以外の収益確保、環境変化への対応とフィービジネスについてなどを設定。フィービジネスについては「ネット精算により手数料を上げたとしても、顧客から値上げに見られてしまうと受け入れてもらえない。1つ1つ顧客に説明し、サービスの質を落とさず対応することで理解を得ていきたい」考えだ。さらに、運賃の多様化により仕事量が増加するなか、顧客に24時間365日対応することを見据えたシステムの構築や業務効率の改善もテーマにあがったという。
なお、通常総会では役員の新体制を決定した。詳細は以下のとおり。
▽2011年度インディビ協議会役員体制
会長/品川誠氏(郵船トラベル代表取締役社長)
副会長/杉山貞寛氏(エムハートツーリスト代表取締役社長)
理事長/浅野純氏(エヌオーイー常務取締役東京旅客営業本部長)
副理事長/米山一雄氏(エムオーツーリスト取締役)
副理事長/板里守康氏(富士通トラベランス第一サービス部部長)
委員長/吉田潤氏(エムオーツーリスト営業第二部長)
副委員長/南波和彦氏(エヌオーイー東京旅客営業本部旅客営業2部長)
副委員長/酒井圭子氏(東芝ツーリストカスタマーサービス部部長)