7月の倒産件数、旅行業は4件、小規模倒産が中心-宿泊業は負債額が大幅増
東京商工リサーチ(TSR)によると、2011年7月の旅行業倒産件数は4件(前年:1件)で負債総額は5600万円(同:4億4900万円)であった。前年に比べて3件増えているがいずれも小規模企業だったため、負債総額の規模は小さかった。4件のうち、1件は震災関連倒産で宮城県に本社を置く旅行会社だったという。
一方、宿泊業の倒産件数は8件(同:5件)で、負債総額は前年に比べて95億6000万円増となる104億1100万円(同:8億5100万円)となった。これは、長野県の横谷温泉旅館が負債総額66億2000万円、愛媛県のナウシスが負債総額23億300万円と全体の負債額を押し上げた。宿泊業8件のうち5件が震災関連倒産であった。
TSRでは、旅行業、宿泊業ともに前年に比べて増加しており、震災や電力不足、放射能などが経営に影響を与えていると見ている。