関空、夏の国際線旅客数は4%減の95万3100人を予想-震災からの回復で

  • 2011年7月22日

 関西国際空港によると、夏の7月22日から8月21日までの国際線旅客数は、推計で前年比4%減の95万3100人の予想だ。出発旅客数は5%減の48万3500人、到着旅客数は4%減の46万9600人を見込む。東日本大震災の影響で、4月の国際線旅客数は26%減の63万9136人となったが、徐々に回復してきており、6月は10%減の74万3676人だった。こうした傾向は7月に入っても続いており、同社では夏季期間には4%減まで戻ると予測する。

 出発日のピークは8月13日の1万8500人で、昨年の実績である1万8400人を上回った。第2ピークは7月30日の1万8000人だった。到着日のピークは8月16日の1万8200人で、同じく昨年の1万7800人を上回った。第2ピークは8月18日で1万7800人となる見込みだ。

 方面別では、韓国、中国、東南アジアが昨年、一昨年に続きトップ3となる予想だ。また、伸び率としては増便で座席数が増えた方面が高い見込み。7月13日にハワイアン航空(HA)の関空/ホノルル線が就航したハワイは8%増、チャイナエアライン(CI)が4月28日から関空/ニューヨーク線を運航している北米は45%増になると予測した。国際線出発旅客数の詳細は下記の通り。


▽方面別国際線出発旅客数
方面別/前年比/旅客数
韓国/5%減/10万4500人
中国/20%減/8万1700人
香港・マカオ/12%減/3万4300人
台湾/1%減/4万5000人
東南アジア/2%増/6万6100人
北米/45%増/2万300人
ハワイ/8%増/2万5900人
グアム・サイパン/5%増/2万6300人
オセアニア/2%減/1万5300人
ヨーロッパ/0%(微減)/3万9600人
その他/17%減/2万4500人
全方面計/5%減/48万3500人
※その他は中東、アフリカ、成田(国際乗継)など