ラスベガス、積極的にメディア展開で多様性アピール-「食」のイベントも
ラスベガス観光局日本代表の岡部恭子氏は、6月24日に開催したメディア懇親会で、積極的にメディア露出を続けることでラスベガスの多様性をアピールする方針を示した。ラスベガスでは2000年代の半ばから、ショーやショッピングなどカジノ以外の魅力を備えたリゾート都市として開発が進められてきたところ。メディア露出では、安全性や宿泊料金の手頃さ、グランドキャニオンやデスバレーとの組み合わせなどとともに、こうしたリゾート都市としての側面を強く打ち出し、女性など新たな需要の取り込みにつなげたい考えだ。
例えば2009年末開業のヴィダラ・ホテル&スパやトランプ・インターナショナル・ホテル&タワーなどは「ノンゲーミングホテル」、つまりカジノを備えていないホテルで、カジノ以外の要素を目的とした旅行者にも適している。なお、ホテルの開発や拡張も進んでおり、全客室数は2012年までに約15万2000室に拡大する予定という。また、ショーでは、2013年にシルク・ドゥ・ソレイユがマイケル・ジャクソンをテーマにしたショーを開始する予定だ。
このほか、岡部氏は「食」の要素も急速に発展していると指摘。例えば5月に4日間にわたって開催される大型イベント「ベガス・アンコルクド(Vegas Uncork'd)」は、世界中の有名シェフが集まるもので、各ホテルで様々なイベントを実施。特に「グランド・テイスティング」は2万円の入場料を支払うと、有名シェフの料理やワインなどを自由に楽しむことができるという。
さらに、マラソンやゴルフの紹介もねらう。マラソンは「ストリップ」を通行止めにして実施するもので、今年は16時スタートでラスベガスのネオンの中を走るナイトレースになる。ゴルフでは近距離に55コースがあり、有名コースでもプレーしやすい特徴を持つという。