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エアプサン、成田線初便ほぼ満席-年間搭乗率80%、約12万人見込む

  • 2011年6月23日
就航記念式典には多数の来賓が参加。機長と乗務員への花束贈呈とテープカットをおこなった

 エアプサン(BX)は6月23日、成田/釜山線を就航し、釜山発初便は193名、成田発初便は194名で、往復ともほぼ満席での運航となった。成田発便を前に開催した記念式典では、初便で到着したBX代表取締役社長のキム・スチョン(金秀天)氏が「釜山発初便は残席2席。成田発便は残席1席のみ。搭乗率99%のよいスタートを切った。東京と釜山の両地域の交流、協力関係がより強固になるよう、地域航空会社としての役割を果たすことを約束する」と挨拶。また「3月の大震災後、成田空港に初就航したのがBXであることをうれしく思う。これをきっかけに成田空港が活気が戻り、以前よりも発展することを祈念している」とも述べた。


 成田線の就航で、BXは日本路線で福岡線、関空線の3路線を展開することになる。震災後、特に韓国発の需要が大きく減少したが、成田路線は6月、7月の搭乗率は75%程度と予想。年間搭乗率は80%、年間旅客数は往復で12万人から13万人を見込む。また、福岡線、関空線も震災の影響があったが、格安のチケットの設定などで需要喚起を工夫し、6月の搭乗率は80%。震災前の状態に回復傾向にあるという。


BX代表取締役社長のキム・スチョン(金秀天)氏

 キム氏は「他の航空会社が萎縮しているのを機に、より攻撃的に動いていきたい」と意欲的だ。今回の就航にあたっては、往復9900円の格安な運賃を設定し、プロモーションを展開したが、今後も一定の席を破格の運賃で販売する考え。安い運賃額で1万円から、このほか2万円など多様なプランを設定し、早期にウェブサイトから購入する人には安価な運賃を提供できるように工夫していくとしている。


 一方、旅行会社経由の販売は、「福岡線と関空線は60%が旅行会社経由。成田線も60%以上になるだろう。大手のほか新しい旅行会社とも協力していきたい」と、旅行会社を重視する考えを示した。


 今後の路線展開については、拡張する羽田のほか、既存の福岡線、関空線も現行の1日1便から1日2便への増便を視野に入れる。キム氏は「BXは2008年10月の初就航以降、韓国国内に3路線、国際線で6路線を展開しており、国際線の半分が日本路線」とした上で、「日本は何よりも優先的に考えて就航していきたい」と、新しい都市への展開を含め、日本路線を重視する姿勢を示した。