「おひさま」「岳」で元気アピール 長野県が大阪で誘客呼びかけ

 長野県と信州・長野県観光協会は5月19日、大阪市内で旅行商品造成説明会を開いた。現地の観光関係者が、出席した関西の旅行会社62人に送客を呼びかけた。

 説明会は例年9月に開いているが、今年は東日本大震災で長野県観光も大きな打撃を受けたことから、早急に送客を訴えようとこの時期に開催。旅行会社に正確な情報を発信しようと、県内14市7町6村などから73人の観光関係者が参加し、個別ブースでの商談会で体験をはじめとした観光素材をPRした。

 商談会の前に行われた全体説明では、東信州、諏訪、伊那路、木曽路、日本アルプス、北信濃の県内の広域6エリアの秋冬の素材とモデルコースを紹介。安曇野・松本を舞台にした放映中のNHK連続テレビ小説「おひさま」のロケ地めぐりや、「岳」をはじめとする長野県が舞台の映画といったトピックのほか、昨年の信州デスティネーションキャンペーンを発展させ9月16日-12月31日に開くキャンペーン「未知を歩こう。信州2011」など今年度の取り組みも説明した。

 今回は県内の着地型素材や商品をまとめた冊子や夏の体験・滞在プラン集を参加者に配布。素材の十分な情報提供を心掛け、商品造成を訴えた。

 同協会の両角良昭専務理事はあいさつで、「自粛ムードの完全な打破へ向け、県では元気宣言を発し観光で光を取り戻すべく取り組んでいます。今年は『おひさま』はじめ話題豊富で、ロケ地を拠点に全県広域の賑わいに期待がかかります。信州への送客をお願いします」と話していた。

 また、6 月22日には大阪市北区のホテルモントレ大阪で学習旅行誘致説明会を開催する予定。旅行会社に多くの参加を呼びかけている。

 問い合わせは、同協会大阪観光情報センター 電話06-6341-8205。

情報提供:トラベルニュース社