中部、6月21日付で組織改正-営業戦略強化し顧客別の営業体制構築へ

  • 2011年6月7日

 中部国際空港は6月21日付で、組織改正を実施する。6月2日に開催した取締役会で新体制を内定した。経済環境や航空業界の変化に迅速に対応できるよう営業戦略を強化し顧客別の営業体制の構築をはかるとともに、組織整理により効率的な組織運営をめざす。

 具体的には営業推進本部内に、営業部門を統括し企画立案やデータ分析といったスタッフ機能を担当する営業企画室を新設。航空営業部や商業営業部からスタッフ機能を分離することで合理化をはかる。

 また、今まで旅客営業グループ、貨物営業グループ、業務グループと分かれていた航空営業部内を、エアライングループと需要開拓グループの2つに整理する。1つの航空会社に対し旅客と貨物営業担当を1本化することで、顧客の利便性を向上させる。また、航空会社、旅行会社、貨物事業主など、顧客別に需要開拓をはかる考え。

 加えて、いままでの事業推進部を商業事業部と名称を変更。事業推進部内の販売促進グループの名称もにぎわい創出グループに変更し、集客施策の運営、管理機能を集約することで、より集客力の高いイベント展開をめざす。

 さらに、経営管理部門の組織階層を圧縮し機動的な組織運営をめざす。具体的には経営企画部や総務室、人事室、財務室などをとりまとめていた業務推進本部を廃止し、意思決定の迅速化をはかる。なお、今までの総務室と人事室は総務グループと人事グループに名称を変更し、新設した総務部の下に置いた。