南アフリカの「ガーデンルート」をSATPが提案
-新素材として商品造成促す
南部アフリカを取り扱うツアーオペレーター各社、南アフリカ観光局および南アフリカ航空で構成されるSATP(Southern Africa Tourism Promotion Japan)は先ごろ、旅行会社向けにセミナーを開催した。今回は南アフリカの新素材として「ガーデンルート」を紹介。これは、南アフリカのケープタウンからポートエリザベスまでのおよそ750キロメートルのエリアを指し、庭(ガーデン)のように美しい景観が広がり、多様な魅力があることから名付けられた。主催者のSATP副会長のプラネットツアーサービス川上剛貴氏は「震災後、旅行市場が冷え込む中、南部アフリカはそれほど落ち込んでいない」と挨拶し、南アフリカが震災に左右されないマーケットであることを強調した。
セミナーでは、ガーデンルートを旅程案とともに紹介。“ガーデンルートの宝石”と呼ばれるリゾート地プレデンバーグベイのほか、ハイキングやターザン体験など、自然を満喫できるアクティビティが充実しているチチカマ国立公園、カキの産地としても有名でディナークルーズも催行しているナイズナの街などについて説明した。
ガーデンルートは欧米市場では人気が高いが、日本市場ではビクトリアの滝を目玉の一つとする商品が多く、ガーデンルートとビクトリアの滝を組み合わせたツアーを造成すると旅程が長くなってしまうことから、これまでツアーに組み込むことが難しかったという。これに対し、南アフリカ観光局マーケティング・アシスタント近藤由佳氏は、「既に南アフリカの商品として定番化しているワイルドフラワーやビクトリアの滝を組み込んだツアーは季節性があるが、ガーデンルートは季節に左右されることなく旅の目的となる素材が10、20とある場所。アクティビティや観光など色々なことをやりたい、というお客様にぜひ勧めて欲しい」と話した。
今後、南アフリカ観光局ではガーデンルートのプロモーションを強化していく方針で、6月9日には大阪、6月10日には東京で開催される「南アフリカワークショップ2011」でも改めてガーデンルートの魅力について紹介する予定だ。