VWC、「夏旅」促進で主要駅にポスター展開−「日本を元気に」アピール

 日本旅行業協会(JATA)は5月30日から1週間、「夏旅キャンペーン」の一環として全国の主要7駅で大型ポスターを掲出する。昨年までは6月中旬から下旬に展開していたが、早期取り込みをめざして約2週間繰り上げ。東日本大震災からの復興支援に向けたJATAのキャッチフレーズである「日本を元気に、旅で笑顔に」を使用するなどし、需要喚起をはかる。

 キャンペーンには、合計27の観光局と航空会社が協賛。VWC2000万人推進室室長の澤邊宏氏によると、従来はVWC側から積極的に協賛を募っていたが、震災後の今年は団体・企業側からの引き合いが強く「ウェイティングが出るほど」であったという。

 対象駅はJRの札幌駅と仙台駅、東京駅、新宿駅、名古屋駅と、大阪地下鉄の梅田駅、福岡地下鉄の天神駅。各駅で10枚から35枚のポスターを貼り出す。ポスターでは、半分を協賛団体・企業が使用し、もう半分で復興のキャッチフレーズとともに「海外が日本の元気を待っている」、「笑顔で海外へ、それが一番の『ありがとう』」のメッセージを打ち出す。

▽協賛団体・企業
カナダ観光局、メキシコ観光局、カリフォルニア州観光局、ロサンゼルス観光局・国際空港、ラスベガス観光局、ハワイ州観光局、韓国観光公社、台湾観光協会、タイ国政府観光庁、マレーシア政府観光局、フィリピン政府観光局、インド政府観光局、オーストラリア政府観光局、フランス観光開発機構、トルコ大使館文化広報参事官室、スペイン政府観光局、ベルギー観光局フランダース、ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル、スカンジナビア政府観光局、エジプト大使館・エジプト学・観光局、日本航空、中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空、ベトナム航空、ニュージーランド航空、フィンエアー


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