震災復興担う人材育成に海外教育旅行を−マレーシア政観とエア・アジア協働
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マレーシア政府観光局マーケティングマネージャーの徳永誠氏は、「感受性の強い青少年達が悲惨な状況をテレビなどで見て、大きな不安を抱えているのでは」と懸念。日本の若者が内向き志向や引きこもり傾向にあり、海外留学も減少する中で、「夢と希望を失わず、日本の復興と再建を担っていく『生きる力』のある学生」の育成が重要であるとし、「(学生が)同世代の若者達との交流や学びの場を通してプラスの刺激を受け、明日の世界を築こうとする積極的な意識が芽生えるよう、政府観光局として最大の支援を実施していく」考えを示した。
同局では未来の日本とアジアを担う人材養成を目的に、エア・アジアX(D7)と共同で「ルックマレーシアプログラム」を実施する。これは首都圏の大学生を対象に、「日本とマレーシアの未来への提言」をテーマにした800字のエッセイを募集するもの。募集期間は2011年4月から6月で、2011年6月末に当選者を発表する。当選者は8月に3週間、マレーシア各地へと派遣する計画だという。
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なお、セミナーでは学校や参加した学生が教育旅行の事例を説明。国内の修学旅行と比較すると金額面でメリットがある、という声や、D7などのLCCを教育旅行に活用する可能性を指摘する声などがあげられた。