エジプト、現在のエジプトの状況

  • 2011年2月28日
 チュニジアから始まり、2011年1月末に発生いたしました「エジプト騒乱・民主化デモ」から、中東各地(特にリビア)に飛び火している「民主化要求デモ」ですが、エジプトにおいてはムバラク前大統領の辞任を受け、徐々にではありますが騒乱以前の状態を取り戻しつつあります。

■ 現在のエジプト政局
* ムバラク前大統領の辞任の後、今のところ、軍の最高評議会がイニシアチブを取っており、2月21日(月)には、現首相の AHMED SHAFIQ氏が、新たな閣僚メンバーを発表いたしました。

 そのメンバーの中には、これまで野党勢力であった党・団体の有力者達数名が、初入閣しており、今のところリベラルな方向に向かっていると見られております。

 ※エジプト観光大臣: MOUNIR ABDEL NOUR 氏 (新任) --- 野党ワフド党 幹事長

■ エジプトに対する他国の動き
〔イギリス〕
* 2月21日にキャメロン首相がエジプト入りし、関係閣僚と会談。
 以前と変わらぬ援助支援を約束し、観光再開に向けての動きも早急に開始する様子。

* 3月20日には、カイロオペラハウスにて「イギリス室内管弦楽団」のコンサートを予定通り行う。

* またイースター休暇時(4月)には、昨年と同規模の観光客誘致に協力。

〔韓国〕
* エジプト駐在韓国企業の駐在員、ならびに家族なども既にエジプトに戻り、通常業務を開始。

 また、カイロ韓国人学校なども、3月から新学期を行う予定。

* 韓国人観光客も3月初旬から、エジプトツアーを再開する予定。

〔日本〕
* 大半の企業は、エジプト駐在日本企業含め、既に通常業務を再開。

  エジプト国内に工場を持つ企業なども、操業を開始しております。

* 但しカイロ日本人学校は、外務省の渡航情報などの関係で、現在も再開は未定。

■ エジプト観光地情報
* 2月20日(日)より、ギザの3大ピラミッド地区、カイロ考古学博物館など、主要な観光地はすべてオープンすると、考古庁最高評議会より発表がありました。

* 2月24日(木)現在、「アブディーン宮殿」など、マイナーな観光地・箇所を除き、以前とほぼ同様な観光が可能となりました。

 依然として個別箇所(例えば、ムバラク時代に「悪」とされた内務省など)への散発的なデモ行為や労働ストライキなどが発生しておりますが、現在は、隣国リビア情勢や、エジプトを支えていた観光業界の停滞・復活などが新聞紙面を賑わせており、今後のエジプト政情を注視する必要はあるものの、反政府=反ムバラクへの騒乱は、ひとまず沈静化したと言えるかもしれません。

 以上、現在の状況をお知らせいたします。

 尚、最新情報は、在エジプト日本大使館、または外務省海外安全ホームページ等を通じ、入手されることをおすすめいたします。

※在エジプト日本大使館
>http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/index.htm
※外務省海外安全ホームページ
http://www.pubanzen.mofa.go.jp/



※同情報は「バヒトラベルエージェンシー」より、ご提供いただきました。


情報提供:日本海外ツアーオペレーター協会