アウトリガー、11年は消費者認知度の向上ねらう−サムイ島に新ホテル開業

  • 2011年2月25日
 アウトリガー・エンタープライズ・グループは2011年、消費者内の認知向上に取り組む考えだ。2月24日に開催したメディア説明会で明らかにしたもので、特にメディア露出を積極化する。メディア説明会でも、2月1日に開業した「アウトリガー・コサムイ・リゾート&スパ」などグループホテルの紹介だけでなく、現地からワイキキ・ビーチ・ウォーク内のショップ関係者が来日して各社のプロダクトを説明した。一方、旅行会社向けの活動も継続して展開する方針で、それぞれを両輪として日本人旅行者の取り込みを進めていく。

 サムイ島の新ホテルは、同社のアジア太平洋地域での拡大戦略の一環として開業したもので、タイではプーケットに続く2番目のホテル。繁華街のチャウエンまで約20分の場所に位置。ボプットビーチ沿いに建ち、全79室のスイートとプライベートプールヴィラからなる。ビーチサイドレストランや2つのバー、スパ、フィットネスルーム、3つのプール、キッズクラブを備え、客室とパブリックスペースでは、無線インターネット接続を無料で利用可能だ。

 同社では、今後もアジア太平洋地域での新規開業に向けた準備を進めており、2013年には海南島とベトナムにも新ホテルを開設する計画。まずはバリとサムイの2軒を打ち出し、ハワイのアウトリガーブランドに馴染みのない人にも知ってもらうことで、2年前から継続するブランドイメージの高級化のさらなる浸透をはかる。

 なお、アウトリガー・エンタープライズPR&マーケティングマネージャーのサンダース仁美氏によると、2010年の日本市場は非常に好調であったといい、特に宿泊料金の高いホテルの利用が多かったという。サンダース氏は、2011年もこの傾向は継続しているとし、ハワイ全体でも同様の傾向であることから、「これからホテルの料金は値上がりする可能性がある」との見方を示した。