重慶新世紀、新三峡クルーズ商品の造成促す−日本人利用者拡大へ販売強化
中国・長江の三峡クルーズを運航する重慶新世紀クルーズは、日本市場向けに販売を強化する。1995年頃には日本人が年間5万人ほど利用していたが、三峡ダムの建設が決まると日本市場の中で美しい景観が失われるとの観測が広がり徐々に利用者が減少。2010年は336人に留まったという。ダムが2009年11月に貯水を始め本格稼動したことから、改めて日本向けにプロモーション活動を開始。1月24日には、日本での総代理店を務めるパシフィックリゾートとともに、日本旅行業協会(JATA)で旅行会社を対象としたセミナーを開催した。
来日した同社社長のリュウ(※へんが文、つくりがりっとう)彦氏は、「三峡ダムが本格稼動し景観が変わった。これまで行けなかったエリアにも行けるようになった」と話し、新たな三峡クルーズの商品造成を訴えた。また、同社社長補佐の趙戈非(チョウ・カヒ)氏によると、2010年の利用者約7万人のうち、海外からはアメリカやドイツ、カナダを始めとした欧米の利用者が多く、全体の52%を占めたという。趙氏は、「ピーク時は外国人利用者の半数が日本人だった。今後は日本をはじめとするアジアの需要を開拓していきたい」とし、今年は日本人を約3倍増となる1000人に引き上げたい考えを示した。
同社の所有する船は現在5隻だが、2015年には15隻にまで増やす計画。趙氏は、「新しい船で設備も充実していく。ただ船を運航するのではなく、快適なクルーズを提供できる」ことをアピールする。また、パッケージツアーでの販売がメインのため、旅行会社向けに積極的にプロモーションしていく考えだ。
新三峡クルーズは、ダム完成により海抜が175メートル上昇したことから、三峡から流れる川の奥地へも訪れることができるようになったという。また、小三峡や神濃溪へも小型船に乗り換えて訪れることが可能だ。三峡の景勝地のひとつ、西陵峡はこれまで浅瀬や中洲、暗礁が多く難所とされていたが、水位の上昇で川の流れが穏やかになった。このほかセミナーでは、2万年前に形成された鍾乳洞「雪玉洞」や劉備の最期の地「白帝城」のほか、第2の万里の長城と呼ばれる全長約2300メートルにおよぶ世界最大級の三峡ダムを紹介した。
また、総代理店のパシフィックリゾートは三峡クルーズと四川や湖北などとの組み合わせも提案。四大仏教聖地の峨眉山や、中国の茶葉が初めて人工栽培された四川省の蒙頂山などと組み合わせることで、テーマ性をもたせ多様なSITツアーが可能とアピールした。
来日した同社社長のリュウ(※へんが文、つくりがりっとう)彦氏は、「三峡ダムが本格稼動し景観が変わった。これまで行けなかったエリアにも行けるようになった」と話し、新たな三峡クルーズの商品造成を訴えた。また、同社社長補佐の趙戈非(チョウ・カヒ)氏によると、2010年の利用者約7万人のうち、海外からはアメリカやドイツ、カナダを始めとした欧米の利用者が多く、全体の52%を占めたという。趙氏は、「ピーク時は外国人利用者の半数が日本人だった。今後は日本をはじめとするアジアの需要を開拓していきたい」とし、今年は日本人を約3倍増となる1000人に引き上げたい考えを示した。
同社の所有する船は現在5隻だが、2015年には15隻にまで増やす計画。趙氏は、「新しい船で設備も充実していく。ただ船を運航するのではなく、快適なクルーズを提供できる」ことをアピールする。また、パッケージツアーでの販売がメインのため、旅行会社向けに積極的にプロモーションしていく考えだ。
新三峡クルーズは、ダム完成により海抜が175メートル上昇したことから、三峡から流れる川の奥地へも訪れることができるようになったという。また、小三峡や神濃溪へも小型船に乗り換えて訪れることが可能だ。三峡の景勝地のひとつ、西陵峡はこれまで浅瀬や中洲、暗礁が多く難所とされていたが、水位の上昇で川の流れが穏やかになった。このほかセミナーでは、2万年前に形成された鍾乳洞「雪玉洞」や劉備の最期の地「白帝城」のほか、第2の万里の長城と呼ばれる全長約2300メートルにおよぶ世界最大級の三峡ダムを紹介した。
また、総代理店のパシフィックリゾートは三峡クルーズと四川や湖北などとの組み合わせも提案。四大仏教聖地の峨眉山や、中国の茶葉が初めて人工栽培された四川省の蒙頂山などと組み合わせることで、テーマ性をもたせ多様なSITツアーが可能とアピールした。