キャセイパシフィック航空、ビジネスクラスに新シート導入−11年3月から

  • 2010年12月10日
 キャセイパシフィック航空(CX)は、2011年3月からビジネスクラスに新シートを導入する。対象はエアバスA330-300型機とボーイングB777-300ER型機で、まずは今後受領予定の機材に導入していく。

 A330-300型機は2011年3月から香港/シドニー線の一部に導入する予定で、オーストラリアの他の運航路線にも拡大していく。2012年中旬以降からは既存の機材でも順次入れ替え、日本路線にも投入する計画だ。中距離用路線でも順次設置を進める予定だという。

 一方、B777-300ER型機は2011年末にかけて、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンの一部路線に導入していき、2012年以降はトロントやヨーロッパの一部の都市に拡大する計画だ。すでに運航中の機材については、長距離路線を対象に2011年後期から入れ替えを実施する予定だ。

 新しいシートはフルフラットシートで、ベッドの先端から後端までが82インチ、ベッドの長さが75インチ、ベッドの幅がアームレスト収納時で27.6インチ、座席時の幅は20.2インチ。B777-300ER型機の場合はベッドの幅がアームレスト収納時で29.5インチ、座席時の幅が21インチとなる。

 シートの角度を窓の外の景色が眺められやすいように調整したほか、背もたれの両側に袖状の突き出しを設け、周りの空間から仕切ることでプライベート感を演出した。また、全座席に電気機器を充電できる国際使用の電源プラグや、iPhone、iPod用のコネクターやUSBポートなどを設置した。

 なお、2011年後半以降から新しいユニフォームも導入予定。基調となる赤やCXのロゴ、立て襟と袖口のデザインは踏襲したが、女性用ブラウスに着心地の良い新開発の素材を採用したほか、女性シニアパーサーと地上のスーパーバイザー用にワインレッドのジャケットを採用し、男性用ユニフォームのベストに濃淡オリーブ色を採用するなどの変更を加えた。