Marriott Bonvoy

イタリア北部で文化的な旅を、ブレシャ県がセミナーを開催

  • 2010年12月8日
 イタリア北部に位置するブレシャ県からブレシャツーリズム会長のパオロ・ロッシ氏と局長のアレッシオ・メリーゴ氏が来日し、11月2日に東京でセミナーを開催した。ロッシ氏、メリーゴ氏は今年5月末にも日本を訪れており、今回で今年2度目の来日。日本人観光客の数はまだそう多くはないが、日本市場への期待がうかがえる。イタリア文化会館館長のウンベルト・ドナーティ氏は冒頭の挨拶で「私たちは日本に知られていないイタリアの中小都市の魅力を伝えてきたが、ブレシャもまさにそういった魅力的な都市のひとつ」と、注目したいエリアであると話した。また、ENIT支局長のエンリコ・マルティーニ氏は「イタリアの重要な観光素材は文化」と述べ、同県の文化的側面をアピールした。

 ロッシ氏の挨拶では、「イタリアの文化はそのまま観光につながる」と話し、同県で体験できるイタリア文化の数々は「日本人にも十分魅力的なはず」と自信を見せた。特にフランチャコルタのワイン、なかでもシャンパンと同じ製法で作られるスプマンテは「観光大使に」と述べるほど、おすすめという。ほかに、オリーブオイルやチーズ、キャビアなどの特産品も同地の魅力をプロモーションするのに一役買うとみている。旅行者誘致にあたっては、まずはブレシャの魅力を知ってもらうことが急務との考えで、世界各国のメディアを招待するなどして広報活動に努めたいという。

 また、メリーゴ氏によるプレゼンテーションでは、同県の10の魅力について触れた。世界中から有名人やカーマニアが集まる伝統あるカーレース、世界のトップアーティストによる演奏が聴ける国際ピアノフェスティバル、城跡や洞窟遺跡、世界に名だたる作家をテーマにした大規模な美術展など、素材は文化的なものが多く多彩。8分間の日本語によるプロモーションビデオもあり、美しい湖畔のホテルや雪に覆われスキーもできる山など自然美も堪能できる。

 メリーゴ氏によると、2009年、同県は1000万泊に及ぶ宿泊数を記録したといい、ヨーロッパではすでに人気のデスティネーションであることを強調。ブレシャ県の場所はミラノとベニスを結ぶ高速道路のちょうど中央あたりであるため、アクセスもいいとし、「まずは訪れ、その目でみてほしい」とアピールした。