アエロメヒコ航空、週4便の計画表明−旅行会社の収益性を重視した展開強調
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AMは今年5月に日本支社としてセールスを開始。その後のロードファクターは上昇し、7月以降は9割以上を維持しているという。加藤氏はこの1年で週3便への増便や往路の成田/メキシコシティ間のノンストップ便化など、旅行会社が販売しやすいよう取り組んだ実績をアピール。その上で「最終的にはデイリー運航を求めていくが、一気に拡充して席を埋めるための安売りをすれば、旅行会社にとっても収益性が低下する。ステップを踏まえてマーケットを育成していく」と方針を説明した。
今後、AMでは「メキシコ+1(メキシコプラスワン)」をキャッチフレーズに、メキシコシティ/カンクン/メリダに偏重しているメキシコ旅行のバラエティ拡充に向け、キャンペーンを展開していく。「カンクンだけに集中すると価格が低下する。他の路線をいかし、旅行会社が収益を確保できる提案をしていく」と語り、「それに見あったものがメキシコにはたくさんある。先を見通して、今から取り組んでほしい」と、メキシコ内のデスティネーションはもちろん、南米への以遠路線を含めたデスティネーションへの旅行造成を呼びかけた。
なお、加藤氏によると、メキシコへの日本人渡航者数は2009年は新型インフルエンザの影響で激減したものの、この数年は年平均7万人程度で推移しており、「今年は6万5000人くらいになる」と予想。ただし、アメリカ在住の日本旅券所持者を除くと、日本からの旅行者は年間5万人とみる。加藤氏は「AMでは日本人市場は成長する余地があると見て、あらゆる投資をしていく。その際は旅行会社を第一に考え、Win×Winの構図ですすめていく」と、旅行会社を重視する姿勢を強調した。
▽メキシコ観光局は4つのルートを提案、FAMツアーも実施へ
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また、現地ランドオペレーターのメキシコ観光営業・業務課長の野口亮氏は、女性をターゲットにした新ルートを提案。メキシコシティに世界遺産に登録されたプエブラとオアハカを組み込んだもので、タラベラ焼きのタイルがはめ込まれた建物が並ぶプエブラや、パステルカラーの建物とアートが息づくオアハカでの街歩きと、近郊の雄大な遺跡などの素材を紹介した。