モーリシャス航空、羽田発のシンガポール経由便に期待−セミナー開催

  • 2010年11月22日
 モーリシャス航空(MK)は11月18日にセミナーを開催し、モーリシャスのリゾートや、シンガポール航空(SQ)の羽田線を利用したアクセスを紹介した。モーリシャスにリゾートを展開するコンスタンスホテルズ、ナイアデリゾーツ、ビーチカンバーホテルズの3社によると、日本人の主な客層はハネムーナーと旅慣れた熟年層。来日したMK北東アジアマネージャーのエリザベス・ロルダン氏は、「日本市場でラグジュアリー・デスティネーションとして認知を広げたい」と意気込みを語った。

 また、MKの代理店であるエア・システム旅客営業部係長の日埜貴之氏は、羽田空港からSQの深夜発便が運航を開始したことで、翌朝シンガポールに到着後、午前中にモーリシャスへ乗り継ぐことが可能になったことを紹介。これまで主流だった香港乗り継ぎの路線に加えて選択肢が増え、利便性が高まったと強調した。

 日埜氏によると、現在のモーリシャスへのアクセスは、日本6都市から運航するキャセイパシフィック航空(CX)便を利用した香港経由が大半。MKでは、香港を深夜1時30分に出発し、モーリシャスに朝7時15分に到着するスケジュールで運航している。「CX便は6都市すべて同額の料金設定の上、香港へ午後または夜に到着するので待ち時間が少ない」のが利点だ。しかし2011年3月27日からは香港発が12時45分、モーリシャス着が18時30分のスケジュールに変更する予定で、往路では香港での同日乗継ができなくなる。このため、SQ便を利用したシンガポール経由に大きな期待を寄せているという。

 とはいえ、CX便を利用する復路は、来期も現在とほぼ変わらず同日乗継が可能。CX、SQともに、往復で成田と羽田の組み合わせは自由だ。さらにマレーシア航空(MH)を利用したクアラルンプール経由を含め、往復でCX便、SQ便、MH便を組み合わることも可能だという。また、アマデウスからの予約の場合、座席のリクエストも受け付けている。なお、ロルダン氏によると、モーリシャスへの日本人渡航客数の目標は最盛期と同程度の約4000人。そのための今後の戦略として、「香港線の増便」と「シンガポール線の機材の拡大」の検討をあげた。